エイジングケア~環境が過酷さを増す中、肌には老化対策が急務!
秋は、各ブランドからエイジングケアコスメが続々登場する季節。それもそのはず、秋は肌レベルが一気に落ちてしまうから、と美容家の小林ひろ美さん。
「夏の間浴びた紫外線やエアコンからの乾いた風、湧き出す皮脂や汗。秋口は、そんなダメージのツケが出て、ガクンと肌落ちします。特に最近は気候変動の影響で秋が短く、寒さと乾燥が厳しい冬がすぐやってきます。それまでに、なんとか肌の立て直しをしましょう」
美容エディターの藤井優美さんは、“慢性炎症”対策ができるコスメに注目。
「乾燥や紫外線などのダメージが続くと、肌の中で小さな炎症、慢性炎症を引き起こします。ひとつの細胞で起きた慢性炎症はボヤのように周囲の細胞に広がり、やがて肌自体の機能が低下。すると、シミ、たるみ、シワなどの肌老化に発展することがわかっています。新しいエイジングケアコスメは、そんな慢性炎症にストップをかけるべく、ビタミンCや、ビタミンBの一種であるナイアシンアミドなど、抗酸化成分を配合したものが増えているようです」
1、ジュワッとはじける新感覚バーム 賞
【ONE BY KOSE】セラム シールド
お米でシワ&乾きをケア。
シワ改善効果と肌の水分保持機能改善効果の両方を持つ、ライスパワーNo.11+を配合。「見た目はこっくりしたクリームだけど、手にとって肌にのせると、水分たっぷりのテクスチャーに変化。“高保水膜”というキャッチフレーズ通り、とてもみずみずしい」(ヘア&メイク・鈴木かれんさん)。[医薬部外品]40g¥5,500*編集部調べ(コーセー TEL:0120・526・311)
2、シワ改善の新成分に期待が弾む 賞
【MENARD】薬用ラインズリセット〈45〉
ビタミンEから成分を開発。
新規のシワ改善有効成分VEP‐Mを配合。「シワ改善というと目元や口元だけのパーツケアコスメが多いけど、このアイテムは全顔に使えるのが嬉しい。まろやかにのび広がって、引き上がるようなハリを実感。気になるエイジングの悩みを撃退できそう」(ライター・岡井美絹子さん)。[医薬部外品]45ml¥22,000 9/21発売(メナード お客様相談室 TEL:0120・164601)
3、今日より明日の肌が好きになれそうで 賞
【DECENCIA】リンクルO/L コンセントレート
肌の“はね返す力”に着目。
シワ改善有効成分ナイアシンアミドと、弾むようなハリ感をサポートする成分を配合。「シワにアプローチをかける攻めの姿勢がありながらもマイルドな処方で、どんな日も安心して使い続けられる。内側からハリとツヤが湧き出るような、スプリングスキンに」(エディター&ライター・石橋里奈さん)。[医薬部外品]30ml¥7,150 9/28発売(ディセンシア TEL:0120・714・115)
4、クリームの枠を超えたライトな質感で 賞
【SK‐II】スキンパワー アドバンスト エアリークリーム
初期エイジングの対策にも。
肌の中でくすぶっている“エイジングの火種”をケア。「SK‐IIは昔から愛用しているけれど、ピテラが肌老化の原因になる炎症にもアプローチするという新知見を知って、信頼度がさらにアップ。朝目覚めると、夜のスキンケア直後みたいにツルッとして、ふっくらキメの整った肌に」(ライター・真島絵麻里さん)。80g¥24,200*編集部調べ(SK‐II TEL:0120・021325)
5、未来のたるみを先回りして予防 賞
【IPSA】バウンス インテンス クリーム
コラーゲン研究を応用。
見た目にはまだ変化がなくとも、肌の奥で確実に起こっているハリ弾力の低下をケアする。「クリームなのに、肌にのせた瞬間からみずみずしい質感に変化。素早く浸透するので驚きました。水分と油分のバランスが絶妙で、混合タイプの私の肌も安定。内側から肌がふっくらします」(ヘア&メイク・伏屋陽子さん)。50g¥9,900 10/17発売(イプサ TEL:0120・523・543)
6、みんな大好きVCのパワーを実感できる 賞
【C+mania】パワーセラムC+30
ビタミンCとBを配合。
くすみや毛穴の目立ち、キメの乱れなどあらゆる肌悩みをケアするビタミンCを、30%の濃度で配合。「話題のビタミンCに初挑戦! 肌の奥の奥までスーッと入るような感覚が心地よい。どうケアすればよいかわからなかった紫外線ダメージの答えが、見つかりました」(モデル、俳優・中島侑香さん)。20ml¥7,480(プレミアアンチエイジング TEL:0120・557・020)
7、重力に抵抗する肌を全力サポート 賞
【ObagiX】フレームリフトエマルジョン
エラスチンケアでハリ感を。
肌にハリ感を与える独自の複合成分フレームリフトコンプレックスをナノカプセルに閉じ込め、角層のすみずみまで届ける。「コクのあるテクスチャーが、肌の上でほどけてまろやかに。何度も自分の肌に触れたくなる。リッチなシートマスクをしたあとのような、満足度の高さです」(エディター&ライター・松原彩さん)。100g¥5,500(ロート製薬お客さまサポートデスク TEL:06・6758・1230)
8、ぷりっと毛穴レス! ハリ肌になれる 賞
【SOFINA iP】ハリ弾力注入美容液
たるみ毛穴の解決策に。
花王が長年研究に取り組んでいる、真皮のエラスチン線維に着目。ローズマリーやワレモコウ、ショウガ根などのエキスが、ハリ感を高める。「なじませた直後からぷりっとした肌になれる。使い続けるうちに毛穴の開きが落ち着き、メイク持ちもよくなって嬉しい。みずみずしく、通年使えそう」(ヘア&メイク・野口由佳さん)。40g¥4,730*編集部調べ(花王/ソフィーナ、プリマヴィスタ TEL:0120・165・691)
Beauty Hack:“顔の100叩き”テクで受け入れ態勢を整える。
スキンケアの最後にクリームを全体になじませたら、“顔の100叩き”で仕上げを。「顔全体を人さし指、中指、薬指で軽く叩いていきます。まず額からこめかみを通って目頭下まで、目頭下から頬骨の外を通って小鼻横まで、小鼻横からエラを通って口の下までを各10回タッピング。同じところを、今度は下から上へと10回ずつ叩きます。さらに同じところを上から下へ10回ずつ。最後に、額からフェイスラインを10回軽く叩けば、100叩き終了。タッピングの刺激で肌の巡りがよくなり、なじませた美容液やクリームの成分が浸透しやすく」(小林さん)
小林ひろ美さん 美容家、「美・ファイン研究所」主宰。コスメブランド『セブンフロー』や『ルルドビオ』のプロデュースを手がける。新刊『美容のこたえ』(雷鳥社)には独自のスキンケア法も多数紹介。
藤井優美さん 美容エディター、美容編集プロダクション「dis‐moi」主宰。研究者から最新の知見や技術について取材し、わかりやすい記事で紹介。豊富な知識に基づいたスキンケアアドバイスも好評。
※『anan』2023年9月27日号より。写真・河野 望 スタイリスト・大島有華 イラスト・深川 優 取材、文・風間裕美子
(by anan編集部)