長年の左右差を整えたい。
バストの大きさに左右差がある場合は、ボリュームがない方のバストにだけアプローチ。巡りを整えてデコルテと谷間をふっくらと。
【マッサージの効果を高める、基本ルール】
1、体を温めて行う
冷えた体でケアすると十分な効果が望めない。「バストの脂肪がつく乳腺の発育が促されるのは、栄養を運びやすい温かい環境。特につまんでほぐす手技は入浴中に行うのが最適」
2、クリームは必須
手でさすって流す手技は入浴後、バストクリームなどを塗ったうえで行うのがおすすめ。「バストの質感はもちろん、ブラをつけた時にフィットしていい形を保ちやすいです」
3、朝晩行うことが理想
今回のメソッドを行う頻度の理想は1日2回。「就寝中は血流が滞りやすいため、まずブラをつける前に。夜は入浴に紐づけて行い一日の疲れを解放。一日中いい状態を保てます」
【こんなほぐし方はNG!】
・上や横に引っ張る
皮膚表面をつまみ上げるとバストを支えるクーパー靭帯が伸びる原因に。バストを横に絞るのも変形を助長。皮膚やお肉を引っ張らず、指を体に押し当てるようにつまむこと。
・体を丸めて行う
バストに意識が向くと前かがみになりがち。でも背中が丸まるとバストの土台となる大胸筋や小胸筋の血流が悪くなりマッサージ効果が半減。背すじを伸ばした状態で行おう。
【STEP1】小さい方のデコルテを外から内に押し流す。小さい方だけ20~30回。
バストの膨らみが欲しい方のデコルテの癒着をはがす。手を軽く握り第二関節を押し当てて、デコルテの外側から内側に円状にぐりぐり動かす。できるだけ小さな円を描くよう意識。
【STEP2】小さい方の胸の中央から、左右に寄せる。小さい方だけ20~30回。
バストの膨らみが欲しい方の谷間を掘る。手を軽く握り第二関節を押し当てて、左右の胸の中心から乳首の方に向けて2~3cm、手で圧をかけながら滑らせる。
寝方、バッグの持ち方が偏らないよう日々チェック。
左右差が目立たない人も、生活習慣によってアンバランスになりうる。「横向きで寝るとワキの下のリンパ節が圧迫されて、左右差が出やすい傾向が。そのため寝るのは仰向けが理想です。肩掛けバッグなどはなるべく左右均等に掛けるよう意識したり、リュックを使うのも◎。利き手側の方が小さいという人が多いため、いつもより注意してみましょう」
改めて知りたい、正しいブラのつけ方。
マッサージで手をかけたバストをいい形で“形状記憶”させるため、ブラの正しいつけ方を心得よう。
【STEP1】ホックを留めてから、ワイヤーを上にスライドさせる。
肩ひもを短めに調整してからスタート。ワイヤーを体に押し当てながら上に滑らせていき止まったところにセット。ブラをつけるうえで、このポジションこそ正しい位置。
【STEP2】手をブラの下に入れ、下からお肉を持ち上げる。
片方の肩ひもの下に反対の手を水平に入れる。指先を下に向けてから手をバックベルトの下に差し込み、背中の方からたまったお肉をかき集めてカップの方に滑らせる。
【STEP3】カップにおっぱいを入れ、ワイヤーをしっかりと押さえる。
2でかき集めたお肉をカップの中に収める。反対の手でカップを下からしっかり押さえることでバストのお肉を定着させて、バージスラインのもたつきをなるべく解消。
【STEP4】ワキまわりのお肉を軽く揉みながら、カップに入れる。
ワキまわりのハミ肉もかき集めて、3回程度揉みながらカップの中に入れる。お肉を揉むことにより乳腺や筋膜のかたまりをほぐしつつ、バストにお肉が流れていく流れを作れる。
【STEP5】最後に、肩ひもを軽く上げる。
1~4を行う中でゆるんだ肩ひもを引っ張り上げて押さえ、バストのお肉をしっかりとカップの中に収めたら完成。逆側のバストも同様の手順で行おう。
【STEP6】日中も、ワキから背中に逃げたお肉をこまめにキャッチ。
日中もトイレに入った時などにこまめにブラ直しするのがベスト。肩ひもの下から手を入れてワキから背中に回ったお肉を揉みながら集めてカップに入れ、肩ひもを調整するだけ。
神長アイリーンさん 美容家、エステティシャン。18歳の頃からエステティックサロンに勤務。2017年より東京・恵比寿でバストアップ専門のエステサロン「M‐STYLE」を営む。著書は『自分で育てる! 神おっぱい』(KADOKAWA)。
ブラトップ¥6,500 レギンス¥14,800(共にルルレモン TEL:0800・080・4090)
※『anan』2022年12月7日号より。写真・安田光優 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・高松由佳 モデル・西村円花(セントラルジャパン) 取材、文・門上奈央
(by anan編集部)