その汗とにおいが、うっかりエチケット違反に…?
「汗は体温を調節する役割があるし、肌のコンディションのためにも、ある程度必要なものです」
と、産婦人科医の上田弥生先生。体に不可欠である一方で、腋や顔の汗は見た目が気になるし、冷房で冷えるといった悩みも。
「かいていいときはしっかりとかき、抑えたい場所は軽減、とメリハリのあるケアを。また、女性はホルモンバランスの影響で、排卵後など、汗をかきやすい時期があることも知っておいて」
汗と関連してこちらもやっかいなのが“におい”問題。
「自分のにおいは自分では気づきにくく、また、周囲も指摘しづらい。特にデリケートゾーンのにおいなどは、ケア法を人に聞きたくても聞けないものです。間違った手入れがにおいのもとになる場合も。正しいケア法を身につけて」
とは、内科医の桐村里紗先生。
「10~20代女性には特有の甘いにおいがあることが製薬会社の研究で明らかになりましたが、これが30代になると激減することも判明。30代は、においの曲がり角でもあります。セルフケアを早めに始めて損はありません」
Q. どこに汗をかきやすいですか?(複数回答)
A. 顔…20%、腋…77%、手…20%、胸・背中…28%、足裏…19%
Q. においが気になる部位は?(複数回答)
A. 腋…39%、デリケートゾーン…54%、足…46%
体幹部&腋
止められない汗は、目立たせない工夫を。
目に付きやすい上半身の汗は特に気になるものだけれど、
「腋や体幹からの発汗も、体温調節のために大事。100%止めるのではなく、かいた汗を上手に処理するほうが体のためには良いですね」(上田先生)
「汗が分泌される汗腺には2種類あり、その9割を占めるのが全身にあるエクリン腺。汗に含まれるナトリウムなどは血液に再吸収されるため、99%が水分です。拭き取るなどのシンプルなケアがカギです」(桐村先生)
入浴や有酸素運動で、サラサラ汗をキープ。
汗腺の再吸収機能のおかげで、汗にナトリウムはほとんど含まれないけれど、
「汗をかかない生活をしているとこの働きが鈍り、ベタベタする汗となって肌に残ってしまいます」(桐村先生)
それを防ぐためには、ふだんから意識して汗腺を活性化しておくことが大切。
「入浴が手軽です。シャワーだけで済ませず、ぬるめの湯に15分は浸かる習慣をなるべくつけましょう」(上田先生)
局所的な汗にはコレ。使い捨てパッドが便利!
汗で悩む場所は? の問いに圧倒的に多かったのが、「腋」という答え。薄い色のトップスは危険、といった声が続々と寄せられた。
「腋は、量としてはそれほど多くありませんが、衣服に密着するために汗が染み出しやすい部分。腋用のパッドを上手に利用して。衣服の変色を防ぐのにも有効です」(上田先生)
また、バストも汗が気になる部位の一つ。こちらも専用パッドが効果的。
【ブラジャーに簡単装着、バスト専用汗パッド。】
ブラジャーに装着すれば谷間やバスト下部の気になる汗を吸収。約1mmの3層構造で、かさばらずしっかり汗を吸収してくれる。Ag+汗とりブラパット 7枚入り¥600(ショーエー TEL:03・5640・0430)
【腋に直貼りして、確実に汗をキャッチ。】
腋に直接貼り、腋汗を逃さず吸収する腋汗対策シート。消臭効果のある柿渋成分配合。柔らかく肌にやさしい素材を使用。サラフィッティ ソフトエアリー 20枚入り¥1,480(コジット TEL:06・6532・8140)
※anan総研調査(20~30代女性、200名)
上田弥生先生 産婦人科医。都内クリニックで診療に当たる。デリケートゾーンのアンチエイジングや汗の悩みにも詳しいほか、PHPビジネスコーチングの資格も持ち、メンタルアドバイスも。現在、漢方薬も勉強中。
桐村里紗先生 内科医、認定産業医。予防医学の提唱に力を入れ、診察の傍ら執筆や講演を積極的にこなす。においをテーマに予防医学の大切さを説いた『日本人はなぜ臭いと言われるのか』(光文社新書)ほか、著書多数。
※『anan』2019年4月24日号より。写真・中島慶子 イラスト・徳永明子 取材、文・新田草子 神武春菜
(by anan編集部)
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