「多くの女性の願いは、姿勢を美しくしたい、ボディラインの崩れを防ぎたい、柔軟性を高めたいというもの。その願いを実現するには、まず骨の健康が基本になります。そこにフォーカスしたのが美骨トレです」
というのも、骨のトラブルで正しいカラダの動きができない女性が少なくないから。これは高齢者だけでなくアラサーにも当てはまる話。
「長年のクセによって骨は本来の位置や形からズレていきます。背骨が曲がると猫背姿勢になり、太ももの骨が外側に曲がると膝が開いたO脚になります。これでは正しい動きができず、トレーニング効果は半減。でも、骨を鍛えて姿勢を美しく整えれば、ボディラインを引き締めることも柔軟性を高めることも簡単にできます」
「美骨トレ」の方法はとても簡単、階段を下りるだけ。ジャンプして着地するときの刺激が骨の細胞に働きかけ、骨密度を高めることは科学的に証明されていること。坂詰さんが行った実験では、階段下りでその場ジャンプと同じくらいの刺激が得られることが分かったそう。
「1日に目指したい美骨トレの目安は階段100段分。毎日4フロア分の階段を下りれば骨が鍛えられ、美しい姿勢の土台ができあがります。また、階段下りは骨だけでなく太ももやふくらはぎなど脚の筋肉やお尻の筋肉のトレーニングにも効果的」
4フロア分の階段ならそう時間もかからないはず。楽&簡単に骨が鍛えられ、さらに美脚効果も狙えるとあれば、試さない手はありません!
漫然と下りるのではなく、正しい姿勢で下りる習慣を
ただ階段を下りるだけでもそれなりの効果はあるそう。でも、より安全に高い効果を得るためには、「美骨トレ」の基本姿勢をマスターすることが必須。
「スピードをつけて“タタタタッ”と下りるのではなく、1段ずつしっかりと着地してゆっくり下りることが一番重要。これは脚の骨に着実に衝撃を加えるためです。必ず手すりに手をかけて、安全を確保することも忘れずに」(坂詰さん)
基本の姿勢は、階段下りのベースになります。いつでも基本姿勢がとれるようカラダに刷り込みを。
POINT
【背すじ】背すじはまっすぐピンと伸ばす。
着地のときの衝撃は脚の骨から骨盤、背骨の下の部分まで伝わります。刺激をカラダにまんべんなく伝えるために背すじはピンと伸ばす。
【目線】あごを引き、目線はやや斜め下に。
あごを軽く引いて頭が前に出ないようにすると、猫背姿勢の予防に。目線はやや斜め下、進行方向の階段に向けて安全を確認しながら。
【指先】手すりに添えて指を滑らせる。
安全を確保するために、必ず片手を手すりに添える。カラダの前方で手すりを軽く握り、いつでもしっかり握れるよう指を滑らせていく。
【膝】膝は開かず正面に向ける。
膝を常に正面に向けて下りる。意識していないと膝が外側に向きがちなので要注意。太ももの内側に力を入れて膝を閉めたまま下りましょう。
【つま先】着地のときには必ずまっすぐに。
つま先もまっすぐ正面に向ける。膝と同じく、こちらも外側に開きがち。最初のうちはガニ股になっていないか、着地の度にしっかり確認を。
さかづめ・しんじ スポーツ&サイエンス代表。NSCA認定ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト。トレーニング、ダイエットの著書多数。『1日1分、階段を下るだけ! 美骨トレ』マガジンハウス 1200円
ショートトップス¥8,000 ブラッシュプリントレギンス¥12,000(共にジュリエ ヨガ アンド リラックスTEL:03・6690・2925) シューズ¥11,000(ニューバランス/ニューバランス ジャパンお客様相談室 TEL:0120・85・0997)
※『anan』2019年2月27日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・白男川清美 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・原田ゆか 取材、文・石飛カノ
(by anan編集部)
※足立梨花&生駒里奈サイン入りエコバッグが当たる!anan×COOL CHOICE Twitterキャンペーン
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