お通じが良くなる。食物繊維を補いたい人は…
【食べもの代わりにドリンクを活用して“摂る習慣”を身につける!】
野菜や果物、穀類、海藻などさまざまな食べものに含まれる食物繊維。腸の環境を整えるのに不可欠だけど、食事だけで十分な量を摂るのは難しいのも事実。不足分はドリンクで補うのが手軽で取り入れやすい。
「食材をすぐに調理して食べられない状況なら、複数の野菜や果物から効率的に摂れるスムージーがおすすめ。夜勤明けによく飲んでます」(加藤先生)。
「ドリンクはいつでも飲めるようにまとめて定期購入。食物繊維は意識しないと不足しがちな成分なので、職場や自宅にストックしておいて1日1本飲むようにしています」(児玉先生)
毎日飲んで、習慣にしたいものだから、リーズナブルなことと、おいしいこと、飽きのこないことが外せないポイントだとか。
カゴメ「GREENS」
素材本来の味わいと栄養を活かしたスムージー。熱を最低限に抑えて加工する「低温あらごし製法」を採用することで、食物繊維とビタミンCを多く残すことに成功。「数種類の果物や野菜が凝縮され、適度な糖分と酸味があるので、朝飲むとシャキッとします。無添加でカラダにも優しい」(加藤先生)。グリーンスムージー、ピーチざくろスムージーなど4種類。210ml各¥198*編集部調べ(カゴメお客様相談センターTEL:0120・401・831)
サントリー「おいしい腸活 流々茶(るるちゃ)」
腸内細菌のエサとなる水溶性食物繊維のイヌリン。分解されてできる短鎖脂肪酸が、腸のぜん動運動を活発に。「スーパーフードである菊芋1個に含まれる量より多い7.3gの“イヌリン”が、これ1本から摂取できるのはありがたいですね」(児玉先生)。軽発酵のウーロン茶を使用し、香りも爽やか。「さっぱりとした風味で口当たりもいいので、毎日飲んでいます」(加藤先生)。500ml¥150(サントリーお客様センターTEL:0120・139・320)
ヤクルトヘルスフーズ「ヤクルトのケール&雑穀スムージー」
スーパーフード・ケールをメインに、国産雑穀21種類などを配合したスムージーで緑黄色野菜をチャージ。さらに消化酵素で分解されにくい、ヤクルトのガラクトオリゴ糖を加え、腸内細菌をサポート。「1本約100円とリーズナブル。豆乳・きなこ風味でとにかくおいしい。豆乳に溶かして毎朝飲んでいます」(児玉先生)。「ケールが手軽に摂れるのがいいですね」(田嶋先生)。8.5g×15袋¥1,500(ヤクルトヘルスフーズTEL:0120・929・214)
腸内フローラを整える善玉菌を元気にしたいときに…
【サプリメントを活用しつつ、日々の食事に取り入れる工夫を】
生活習慣や加齢で善玉菌が減少、悪玉菌が優勢になると、腸内細菌のバランスが乱れ、腸の活動が低下。そんなときは、善玉菌が好む食物繊維や糖質を摂る“プレバイオティクス”で、善玉菌を活性化させることが大事。
「毎日忙しくて外食が続いたりすると、なかなか食事からだけでは補えないので、継続的に摂りたい成分が入ったサプリメントを活用するといいと思います。併せて、善玉菌入りのヨーグルトや発酵食品を食べると、より効果的」(高橋先生)。
「顆粒の発酵エキスも、そのまま食べるのが苦手な人はヨーグルトに混ぜたり、白湯に溶いて飲んでみては」(松田先生)
サプリメントに頼りつつ、日々の食生活に上手く取り入れるのが継続して摂る秘訣のひとつ。
アドバンスト・メディカル・ケア「エクオール+ラクトビオン酸」
大豆イソフラボンが腸内細菌により代謝されてできる“エクオール”は、女性ホルモンに似た働きをする代謝物質。でも、腸内で作れる人は、日本人の3人に1人だけとか。「そのエクオールを直接補給できるサプリメントです。さらにエクオール産生菌を元気にしてくれるラクトビオン酸も配合され、女性特有の不調をサポートしてくれます」(古川先生)。1日4粒目安。90粒入り¥6,000(アドバンスト・メディカル・ケアTEL:0120・117・647)
ナチュラルハウス「食べるベジタブル酵素」
100種類の植物発酵エキスと有機玄米黒酢をベースに、乳酸菌、フラクトオリゴ糖を配合。スティック状に分包されているから旅行先などへの携帯にも便利。「7年半前に飲み始めて以来、肌荒れしにくくなりました。食生活が乱れていたり、野菜不足を感じている人は、日々の食事に加えて摂取するといいのでは。そのままはもちろん、プレーンヨーグルトに混ぜてもOK」(松田先生)。5g×30包¥5,616(ナチュラルハウスTEL:0120・03・1070)
資生堂「N.O.U ザ・サプリ」
脳と腸が機能的に関連し合う“脳腸相関”を整えることに着目したサプリ。必須脂肪酸DHAとEPA、ビフィズス菌と相性がいいラクチュロースなど5種類の成分を配合。「必須脂肪酸は脳の働きを良くしたり、動脈硬化予防にもなるので、さまざまな効果が期待できそう」(田嶋先生)。「ラクチュロースにはビフィズス菌を増やす作用があります」(高橋先生)。1日6粒目安。180粒入り¥5,000*編集部調べ(資生堂お客さま窓口TEL:0120・81・4710)
腸にダイレクトに届く画期的な効果を試してみたいなら…
【即刻性あり!? 腸の働きを最大限に高める最新アイテム】
「“シンバイオティクス”とは、生きた善玉菌を摂取する“プロバイオティクス”と、善玉菌のエサを摂取する“プレバイオティクス”を合わせた食事や機能性食品のこと。これ1つで両面から同時にアプローチできる優秀なアイテムは、腸内環境を整えるのに最適で、便秘改善だけでなく、免疫力アップにも期待大です」(高橋先生)
善玉菌が食物繊維やオリゴ糖を発酵させて腸内で作る物質を、サプリメントで直接摂取できる驚きのアイテムも登場。
「短鎖脂肪酸そのものを配合し、腸内に直接届けられる斬新なサプリメントです。さまざまな効果で健康的で美しいカラダ作りを手助けする短鎖脂肪酸が増えると、腸内細菌のバランスも良くなり元気に!」(前山先生)
ヤクルト本社「シンバイオティクス ヤクルトW」
胃液などの消化液に耐えて生きたまま腸内に届く“乳酸菌 シロタ株”300億個と、ビフィズス菌を増やす“ガラクトオリゴ糖”2.5gをギュッと凝縮した乳製品乳酸菌飲料。日々の食生活で不足しがちなビタミンCも配合。飲みきりやすいパーソナルタイプの容器。「脂肪分ゼロで、すっきりとした風味。毎日飲むのにいいと思います。お腹にも溜まるので、間食代わりに摂ってもいいのでは」(高橋先生)。100ml¥120(ヤクルトお客さま相談センターTEL:0120・11・8960)
ストリ「短鎖deスリム」
筑波大学との共同開発で生まれた、国産大豆を原料にした短鎖脂肪酸の原液を100%配合。飲み込みやすく、胃酸に溶けないカプセルに閉じ込めることで、腸までしっかりと届く。「本来、腸内細菌が作るものをサプリメントにしてしまうとは驚き」(前山先生)。さらに、短鎖脂肪酸は、“天然の痩せ薬”ともいわれ、肥満をコントロールする働きがあるので、ダイエット効果も。60粒入り¥7,980*税込み(ストリTEL:0120・905・017)
腸に有用な菌の代表格ビフィズス菌を増やしたい人は…
【まずは2週間。食後に摂取すれば、確実に変わる】
腸の働きを整える善玉菌の代表選手、ビフィズス菌。同じ善玉菌の乳酸菌の100~1万倍の数が大腸に生息し、乳酸のほかに、腸内を酸性にする酢酸も作るので悪玉菌が棲みづらい環境にしてくれる。ただ一般的なビフィズス菌は酸に弱いので、摂取するなら胃酸の濃度が低い食後がおすすめ。最近製品化されているものに多く使われているのが、森永乳業が健康な乳児から見つけたビフィズス菌BB536。
「酸や酸素に強く、生きたまま腸に到達することができる注目の菌です」(今井先生)。
「サプリメントなら、胃酸に負けないカプセルを使ったものを選びましょう」(松田先生)。
2週間ほど同じものを継続すれば、効果を感じられるはず。
森永乳業「生きて届く ビフィズス菌 BB536」
小型の植物性カプセル1粒に、50億個のビフィズス菌BB536を凝縮。「BB536株は世界中で食品やサプリメントに使われているので安心感があります。ヨーグルトもいいですが、カロリーなどを考えても、1日1粒でOKなサプリで手軽に摂取できるのでおすすめです」(今井先生)。「腸内環境を良くする作用が報告されているBB536株を摂取できて、コスパもいいですね」(小杉先生)。15粒入り¥980(森永乳業TEL:0120・303・633)
ファインベース「ビフィリゴ10000」
機能性表示食品であるビフィズス菌BB536をメインに、ビフィズス菌を助けるサポート成分で、胃酸による減少の少ない乳酸菌EC-12とイソマルトオリゴ糖を配合。腸内環境を良好にして、便通を改善。「長年研究されてきたビフィズス菌なので、悪玉菌を抑えるだけでなく、免疫力を高めたり、アレルギーの症状を和らげる効果も報告されています」(今井先生)。1日2粒。60粒入り¥6,000(ECスタジオTEL:0800・555・0300)
森下仁丹「ヘルスエイド(R)ビフィーナS スーパー」
胃酸に負けない“ハイパープロテクトカプセル”を採用し、スティック1本に、ビフィズス菌(ロンガム種BB536)を50億個配合。「独自で開発したシームレスカプセル技術で、ビフィズス菌を生きたまま腸まで届けるのがこのサプリメントの特徴です。私が透析医として勤務していたころ、患者さんにこれを薦めたところ、多くの人が便通の改善を実感していらっしゃいました」(松田先生)。30袋¥3,856*税込み(森下仁丹TEL:0120・181・109)
ドリンクなら手軽乳酸菌を確実に摂りたい人は…
【いつもバッグに忍ばせて、外でも積極的に!】
糖類を分解して乳酸を作る細菌の総称で、腸の中にいる善玉菌のひとつ、乳酸菌。ビフィズス菌と違い、ヨーグルトやチーズなど動物性乳酸菌、漬物など発酵食品に含まれる植物性乳酸菌など、種類が豊富なのが特徴。
「摂取すべき乳酸菌は、個人の悩みや症状によって変わってきます。なので、自分の調子に合わせて、まずは最低でも1週間ほど試してみてください。ヨーグルトで摂る場合は1日100~200gが目安です」(今井先生)
乳酸菌は生きたまま腸に届いても、1週間ほどしか腸内で生きられないので、できれば毎日のように新しい乳酸菌を取り入れたい。外出先でも乳酸菌を摂るなら、持ち運びに便利なペットボトルのドリンクがおすすめ。
KIRIN「iMUSE レモンと乳酸菌」
キリン、小岩井乳業、協和発酵バイオが共同研究を行って生まれたプラズマ乳酸菌(ラクトコッカス・ラクティスJCM5805株)を使ったニアウォーター。100ml当たり17kcalと低カロリー。「過剰な糖質を摂ることなく、すっきりと飲めるので、いつもの持ち歩きの飲み物の代わりにしています」(今井先生)。「起床時に飲むと一日さわやかな気分になります」(加藤先生)。500ml¥140(キリンビバレッジお客様相談室TEL:0120・595・955)
EXFIGHT「EX01 ATHLETE プロテインWPI WHEY100」
脂質と糖質を極力カットしたホエイプロテイン(牛乳由来のタンパク質)を使用。アミノ酸や生きたまま腸に届く乳酸菌BC-30を配合し、腸内環境を整えつつ、タンパク質の吸収率を上げてくれる。「タンパク質の含有率が約90%と高いのに、お腹の不調になりやすい乳糖の含有率が非常に低いのが素敵。腸を整えながら、カラダ作りのサポートに!」(前山先生)。ストロベリー風味。1kg¥7,500(LDH martial arts EXFIGHT TEL:03・5457・1013)
アサヒ飲料「届く強さの乳酸菌」
「カルピス」由来の長年の乳酸菌研究から選び抜かれた“プレミアガセリ菌CP2305”を含んだ機能性表示食品。「この乳酸菌は、腸に届いてしっかりと効果を発揮することが科学的に証明されているので、期待大」(田嶋先生)。脂肪分ゼロの乳性飲料ながら、飲みごたえのあるしっかりとした味わい。「飲み切りサイズで、未開封ならば常温でも保存可なのも高ポイント」(今井先生)。100ml¥128(アサヒ飲料 お客様相談室 TEL:0120・328・124)
プロバイオティクス効果で腸内細菌のバランスを改善したい人は…
【さまざまな菌が入ったマルチサプリを選んで】
善玉菌を効率よく増やし、腸内細菌のバランスを整えるには、善玉菌そのものを摂る“プロバイオティクス”が効果的。
「ビフィズス菌や乳酸菌だけでなく、それ以外のさまざまな腸内細菌をミックスしたサプリメントは、菌の種類や量が多いため、治療用サプリメントとしても注目を集めています」(桑島先生)。
「病院でも緩下剤として使用されている酸化マグネシウムや整腸剤が配合されているサプリも多いので、用法・容量を守って正しく摂取を。一緒に摂取するお水は多めがベター。効きすぎる場合は一日に飲む量を少なくするなど、自分で調整してもOKです」(小杉先生)
本格的なマルチサプリメントは、頑固な便秘にも期待大!
クレア・ラボ・ジャパン「メタボリック・フォーミュラ」
ガセリやラクティスなど、厳選された7種類のプロバイオティクスを1カプセル当たり250億個以上含有。糖代謝を促進し、健康的な体重管理にも期待。「アメリカのプロバイオティクス専門メーカーの高品質サプリメント。8か月前から朝と夕に内服していますが、腸はもちろんカラダ全般の調子が良くなり、太りにくくなりました」(桑島先生)。冷蔵保存し1日1~2粒摂取。60粒入り¥6,500(クレア・ラボ・ジャパン TEL:0120・62・9818)
日本ダグラスラボラトリーズ「マルチ-プロバイオティック4000」
7種類、約40億個の善玉菌を生菌のままフリーズドライ加工し、酸で溶けないマイクロカプセルに入れたサプリメント。「腸内フローラを改善することで便通が整い、免疫力がアップ。むくみや肌荒れなど、さまざまな不調が改善。風邪もひきにくくなりました」(古川先生)。腸内細菌が作るビオチンによって、あらゆる健康維持や美容のサポートに繋がる。1日1~3粒目安。100粒入り¥6,500(日本ダグラスラボラトリーズTEL:03・5530・2212)
リブラン「厳選 麹の生酵素菌活ぷらす」
炭水化物、タンパク質、脂質を分解してくれる3種類の厳選麹の酵素と、ビフィズス菌BB536、イソマルトオリゴ糖を胃酸に負けないカプセルに充填。さらに中鎖脂肪酸100%のMCTオイルが、ダイエットもサポート。「生活のリズムに合わせて摂りやすいときに内服するようになって半年。便秘知らずになり、体質にも変化が」(古川先生)。1日1~3粒。定期コース初回30粒入り¥980(厳選麹の生酵素 カスタマーセンターTEL:050・5306・7631)
クレシェ ザ・サプリメント「ポコフラット」
ビフィズス菌BB536と殺菌乳酸菌のほか、滞留便を柔らかくする酸化マグネシウムを配合。「酸化マグネシウムは多めの水と一緒に摂取することで、便に水分を含ませるので、お水はしっかりと摂ってください」(小杉先生)。夕食後に水または白湯とともに、お腹の状態に合わせて3~6粒を目安に摂取。便通の悩みがなく、腸内活性化を目指す人は毎日1粒でOK。180粒入り¥6,000(クレシェコスメティックスTEL:0120・51・9048)
加藤智子先生 「医療法人聖俊会樋口病院」の産婦人科医。アロマテラピーやメディカルハーブの知識を取り入れながら、予防医療にも取り組む。
児玉華子先生 若い女性に多く見られる膠原病と、それによる原因不明の発熱や関節痛、皮疹などを専門に治療。アレルギーや免疫異常にも詳しい。
田嶋美裕先生 循環器内科医として、高血圧、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病の治療に携わる。また、総合内科医としても不調の相談に乗っている。
高橋怜奈先生 産婦人科専門医。世界初の女医ボクサーとして知られ、ダイエットや無理のない減量、食事療法、運動療法のアドバイスもお任せ。
松田明子先生 「サイエンスクリニック」院長。“内面から美しく健康に”をモットーに、薬に頼らないお通じを実現するサプリなどの摂取を推奨。
古川真頼子先生 「東京ミッドタウンクリニック」勤務。消化器内科医、総合内科専門医。便秘やサンゴの字など、女性ならではの悩みにも寄り添う。
前山美千代先生 「みらい病院」内科医長、「金沢大学附属病院」漢方医学科所属。東洋医学の知識が豊富で、最新のアンチエイジングにも興味あり。
今井光穂先生 「慶應義塾大学病院 腫瘍センター ゲノム医療ユニット」所属。内科、消化器内科専門。ガン研究のため、アメリカ留学の経験を持つ。
小杉理恵先生 「北里研究所病院」の予防医学センター副センター長、予防医学センター人間ドック科副部長。心血管病一般、心不全、予防医学専門。
桑島靖子先生 「桑島内科医院」副院長。栄養療法の第一人者。専門外来では、女性ならではの悩みに対応し、食事指導とサプリメントで治療を行う。
※『anan』2018年7月25日号より。写真・中島慶子 イラスト・小迎裕美子 取材、文・鈴木恵美 取材協力・女医+(じょいぷらす)
(by anan編集部)
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