
6月11日発売のanan2450号は「2025年後半、あなたの恋と運命」特集。スペシャルエディションの表紙を飾ってくれたのは、映画『国宝』に出演されている吉沢亮さんと横浜流星さんです。
映画『国宝』は、任侠の一門に生まれながら天賦の才を磨き人間国宝に上り詰める主人公・喜久雄の一代記。吉沢さん演じる喜久雄と対になるようにして登場するのが、横浜さん演じる歌舞伎界の御曹司として生まれた俊介です。共に歩み、別れ、そして————。数奇な運命を歩みながらも二人が歌舞伎を愛し芸を追求した姿を描く今作は、人間が表現し得る最高の美しさを放っています。
そんな映画に出演された二人のスペシャルグラビア撮影日。外では朝から雨が降っていました。セッティング後、先に撮影場所に入られたのは横浜さん。キャメル色のスーツをまとい、軽やかに巻かれたヘアには色気が溢れ、スタッフから思わずどよめきが。にこやかに登場されたその瞬間、じめじめとした空気が一気に吹き飛ぶようでした。続いて入られた吉沢さん。初夏を思わせる淡いグレーのスーツにきちっと整えられながらも抜け感のあるヘアスタイリング。凛としていて、しかしどこか憂いあるその横顔には、人々の目を奪う主役のオーラと品格が宿っていました。
そんな"国宝"の如き美を持つお二人を重厚感たっぷりに撮るべく、まずは深い赤色の背景から撮影スタート。椅子や枝葉といった小道具を操り、さまざまな表情を見せてくださいました。表紙にも起用された横浜さんが吉沢さんの脚に腕を乗せるカットでは、至近距離での撮影に思わずはにかむお二人の姿が。その後も、吉沢さんが気づかないうちにカメラに向かってこっそりグッドマーク👍を横浜さんがしてくれたりと、終始和やかに進んでいきます。
続いて、黒の背景に光を当てながらの撮影へ。このセットは、映画の中で時に芸に苦しみながらも頂点を目指した喜久雄と俊介をイメージしました。スポットが当たった瞬間、すぐに表情が切り替わるお二人。瞳にはすでに優艶な雰囲気が宿り、先ほどとはまた違ったアンニュイな美しさが見られる写真になっています。
撮影後の対談では、映画完成までのエピソードを伺いました。お互いの存在があったからこそ、1年半にわたる歌舞伎の稽古や撮影を乗り越えられたと語る吉沢さんと横浜さんの会話からは、旧知の仲であり、大変な撮影現場を乗り越え盟友となったお二人の絆を確かに感じます。こちらのインタビューもぜひお見逃しなく。
吉田修一さんの同名作品を原作として、李相日監督が手がけた映画『国宝』。吉沢さん、横浜さんはじめ、錚々たる俳優陣とスタッフで送るこの作品を観た経験は、一生残る体験になることと思います。その記念にこの一冊をぜひ!(MI)