劇場版の世界
TVアニメシリーズ『呪術廻戦』の約1年前を描き、今作の主人公・乙骨憂太はTV版の主人公・虎杖悠仁の先輩にあたる。敵である夏油傑、高専の教師・五条悟ほか、共通のキャラが多数登場。
呪詛師
夏油と、彼が「家族」と呼ぶ夏油一派に属する呪詛師たち。非術師を大量虐殺しようと百鬼夜行を企て、呪術高専に宣戦布告する。仲間の呪詛師は、外国人から学生まで個性様々。
呪術高専東京校
五条の導きで呪術高専に編入した乙骨は、同級生である真希、棘、パンダと共に五条のもとで学ぶ。そこに現れた夏油たち呪詛師の計画を止めるべく命がけの戦いを行うことに。
『劇場版 呪術廻戦 0』
強大な力を持った特級過呪怨霊・里香に憑りつかれ、苦しんでいる高校生の乙骨憂太。教師である五条 悟は、自身が教鞭を執る東京都立呪術高等専門学校に彼を編入させるが…。大人気TVアニメ『呪術廻戦』の前日譚であり原点となる、愛と呪いの物語。©2021「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会 ©芥見下々/集英社 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
全国東宝系にて絶賛公開中。原作:「呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校」芥見下々(集英社 ジャンプ コミックス刊) 監督:朴 性厚 脚本:瀬古浩司 キャラクターデザイン:平松禎史 副監督:梅本 唯 制作:MAPPA
TVアニメの世界
平凡な高校生ながら、特級呪物である「両面宿儺の指」を食べたことをきっかけに、呪術師の道を歩むことになった虎杖悠仁が主人公。彼の呪いをめぐる戦い、成長する姿を中心に描く。
呪詛師+呪霊
呪詛師
呪霊と結託して呪術高専を襲撃したり、両面宿儺および虎杖を仲間に引き込もうとするなど、暗躍する夏油。その目的は不明。額に傷痕がある。
呪霊
「人間は滅ぶべき、この世から排除すべき」という共通の思想を持ち、夏油と行動を共にしている個性的な呪霊たち。真人、漏瑚、花御は、いずれも特級呪霊である。
呪術高専東京校
1年生
虎杖は、五条が受け持つ1年生のクラスに編入する。善人救済に重きを置く優秀な伏黒や、排他的な地元から上京してきた勝ち気な性格の野薔薇が同級生となる。
2年生
真希、棘、パンダは、TVアニメシリーズでは2年生に。京都姉妹校交流会をはじめ、1年生と共に戦い、時にサポートをすることも。なお、乙骨は海外にいる。
教師&引率
五条は呪術高専東京校1年の担任。七海は、呪術高専を卒業後、一般企業に勤めるものの呪術界に出戻った呪術師。五条に頼りにされ、生徒たちのフォローも行う。
TVアニメ『呪術廻戦』
呪いを祓うべく呪いを宿すことを選んだ虎杖悠仁の戦いと、壮絶な物語を描く。TVアニメシリーズは現在24話まで放送。ABEMA、Amazon Prime Video、dTV、FOD、Hulu、Netflix、U‐NEXTをはじめ、各動画配信サービスで配信中。
劇場版を理解するための、必須用語をざっくり復習。
呪いにまつわる用語など、耳慣れない言葉が飛び交う今作。ここでは、最低限押さえておきたい12個の頻出ワードを解説します。作品の世界にスムーズに入り込むために役立つはず。
呪術高等専門学校
じゅじゅつこうとうせんもんがっこう 呪術師を育成することを目的とした4年制の対呪い専門機関で、呪いのことや呪いを祓う方法などを学ぶ場所。東京校と京都校があり、多くの呪術師が卒業後も活動の拠点としている。
呪い
のろい 辛酸、後悔、恥辱といった人間の負の感情から誕生したもの。形を成した呪いは「呪霊」と呼ばれる。日常に存在し、人間を攻撃して死に追いやるケースも。呪いは呪いでしか祓うことができない。
呪言師
じゅごんし 呪力を込めた言葉を放ち、相手に言葉通りの行動を強制的にとらせる術式「呪言」を使う人。狗巻棘がこれに当たり、不用意に呪わないよう、おにぎりの具で会話する。呪言の強さに応じて自身に反動がある。
呪具
じゅぐ 呪いの力が込められた武具の総称。禪院真希は呪具を操って戦う「呪具使い」である。呪術師と同様、威力や効果によって等級がある。劇場版では、真希が使う大刀が該当する。
等級
とうきゅう 呪いの威力や効果によってつけられたランクのことで、呪術師や呪霊、呪具の力を表している。通常は1~4級だが、特殊な効果が付与されたり絶大な威力を誇るものは、特級に分類される。
秘匿死刑
ひとくしけい 秘密裏に行われる処刑のこと。乙骨は秘匿死刑の判決を受けているが、五条の力により即時執行を免れている。
帳
とばり 呪術師や呪霊を外から見えなくして呪いをあぶり出す、ドーム状の黒い結界。非術師には認知できない。「闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え」と唱え発動。
呪術師
じゅじゅつし 呪術を使い呪霊を祓う役割を担う者たちの総称。使用する呪術は人によってさまざま。その力の大きさで等級に分けられ、最高位は1級である。五条をはじめとする特級は異常事態とされている。
呪詛師
じゅそし 事件を起こしたり、人を殺めるなど、呪術を使って非術師に危害を加える者のことを指す。呪術師と対立しており、なかには呪術界に対して反旗を翻す者もいる。
呪骸
じゅがい 内側に呪いを宿して自立できる、無生物の総称。人工的に誕生した呪骸は、「核」という心臓のようなものを持つ。特定の術式はなく、戦闘の場面では、呪骸としてもともと備わった力を駆使している。
術式
じゅつしき 呪いを祓うために呪術師が使うスキル。内容は人によりさまざまだが、基本的に生まれながらにして体に刻まれた先天的なもので、後から会得することは不可能。そのため呪術師の実力は才能が8割といわれる。
御三家
ごさんけ 呪術界で高い地位と権力を誇る歴史ある3つの名門家系のことで、禪院家・加茂家・五条家を指す。代々、血筋によって伝わる術式を受け継ぎ、才能がない者は冷遇されてしまう場合も。
※『anan』2022年2月2日号より。取材、文・重信 綾
(by anan編集部)