
プロップスタイリストさんの技巧が光る、表紙となった華やかなソファセットは、こんなにもレイヤーがある作りになっていました!
12月10日発売のanan2475号は毎年恒例「恋と運命」特集。その表紙に登場するのはDOMOTOのお二人です。DOMOTOとして初の雑誌表紙登場となった今回。その貴重な機会の、現場の様子をお届けします。
撮影のシチュエーションは、贅沢にも4パターン。その所以は、お二人ともにその場に入った途端、信じられないほどのスピードで画が完成していくからです。通常ではテストを撮った後で、画角やポージング、表情を極めていく作業があるのですが、今回の撮影はどのシーンでも1カット目から必ず「おぉっ…!」とスタッフサイドから大きな歓声が湧き、ものの数分で至高まで辿り着く。もちろん、お二人の洗練された所作からそうなることをイメージしての4パターン用意だったのですが、想像以上の早さは高速で回り切るジェットコースターに乗っているようでした。
特に印象的だったのは、空間を超えて通じているような究極の阿吽の呼吸を感じた一幕です。それは剛さんのソロ撮影をした後に光一さんのソロ撮影に入る際。剛さんが控室に戻るために扉を開けるのと、光一さんがスタジオの扉を開けて入ってくるのが一寸違わず同時だったのです。お二人は無意識での行動だったと思いますが、まるで舞台の計算され尽くした入りはけを見ているように、劇的に感じてやまない瞬間でした。その光景は誰の目にも強く焼き付いていたようで、撮影後に編集部サイドのスタッフが全員口を揃えて語り出すほど。KinKi Kids20周年で表紙にご登場いただいた際の編集担当の話を振り返っても“息ぴったりさ”が強調されており、ずっと変わらないこの強く美しいシンクロとバランスこそが、これからも届けていきたいものなのだと体感しました。
誌面ではDOMOTOとしての新しい撮り下ろしで、そんなお二人の圧巻の麗しさ、コンビネーションをお楽しみいただきつつ、併せて必読なのがインタビューです。前述の通り、撮影を猛スピードで駆け抜けたことで、取材にはじっくりと、たっぷりとお答えいただいています。どう話したら、表現したら、考えや感じていることを歪みなくまっすぐに読者に伝えることができるのか。単語の選び方一つから真剣に悩んで言葉にしていく姿は忘れられません。お二人が歩み続けることを選び、継続していくために巡らせてきたたくさんの想いを、感じ取っていただけたらと思います。(NF)



























