何でもありな方が、新しい音楽ができるんじゃないかなって。
「まさしく学校っていうイメージで、全校朝会があって1時間目があって帰りの会で終わって。それでもう一回、全校朝会から始めて無限ループしてもらいたいって思ったんですよね(笑)。実際僕は中学が苦手で真面目に行ってなくて。それでいざ高校を辞めると、どこかで青春を取り戻したくてバンドをやってるのかなっていう気がしてるんです」(くぅ・Vo&Gt)
くぅ以外の3人もNEEの活動に青春感を覚えているそうだ。
「陰キャだったんで、学校行ってた時より今の方が全然楽しいですね」(夕日・Gt)
「単に楽しそうって思って入ったんですよね。そうしたら、くぅが作る曲がめっちゃ好きになって」(かほ・Ba)
ジャンルレスだが、ボカロの影響を色濃く感じさせるバンドサウンドという印象が強い。
「音楽を聴く中で、“気持ち悪い”って感覚を持った時、テンションが上がるんです。それでコーラスにエフェクターをかけてぐにゃぐにゃにしたり。海外の民族音楽の影響も少なからずあると思います。変なハモリや宗教チックな不気味さが好きで取り入れてますね」(くぅ)
「違和感は大事ですね」(夕日)
「NEEの名前が広がったのが、初めてMVを作った『歩く花』で。同期もなくギターロックなんですけど、その後の作品にはシンセや同期が入ってきて、今もどんどんジャンルが変わってきてるし、今後もどうなるかわかんないんですよね」(かほ)
「『歩く花』みたいなアップテンポの曲で攻めていくのかなって思ってたんですけど、曲がどんどん変わっているので、くぅはいろいろやりたいことあるんだなって」(大樹・Dr)
「新しいアプローチを覚えたらすぐそれにハマったりね」(くぅ)
「例えば『オーケストラ入れていいよ』ってなったら絶対オーケストラフルで入れるよね」(夕日)
「何でもありな方が、新しい音楽ができるんじゃないかなっていうスタンスでやってますね」(くぅ)
1stフルアルバム『NEE』。「歩く花」や「不革命前夜」を含む全16曲収録。DVDには初ツアー映像等を収録。【初回限定盤(CD+DVD)】¥4,620 【通常盤(CD)】¥2,970(ビクター/Getting Better)
ニー 左から、夕日(Gt)、くぅ(Vo&Gt)、かほ(Ba)、大樹(Dr)。2017年結成。’20年8月に発表した「不革命前夜」MVが1000万回再生を突破、数々のメディアでピックアップされ注目を集める。’21年9月1日に1stフルアルバム『NEE』でメジャーデビュー。
※『anan』2021年9月8日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・古賀達也(CALM)取材、文・小松香里
(by anan編集部)