今シーズン好調の宇都宮と三河に、勢いが出てきたA東京と川崎が挑む。
「アルバルク東京は、もともと圧倒的な地力の強さを誇るチームですが、開幕前にチームから感染者が出て2週間練習できなかった。その影響で、リーグでも苦戦を強いられていますが、準々決勝を劇的な逆転で勝ち上がり調子も上向いてきたはず。さらにどこまでチーム力の底上げができているかがポイントです。対する宇都宮ブレックスは、リーグでは強豪がひしめく東地区で首位。外国籍選手を1人増やすルール変更を上手く活用できているチームがないなか、LJ・ピーク選手がキーマンかも。川崎ブレイブサンダース対シーホース三河は、世代交代の過渡期にあるチーム同士の対戦です。川崎は今年、プレースタイルの幅が広がった辻直人に注目しています。進化した辻の集大成を見たいですね。三河は、これまで金丸晃輔、ダバンテ・ガードナー両エースに周りが頼りっきりでしたが、若手が成長してエース頼みを脱却、ようやくチームとして戦えるように。昨年度、Bリーグは打ち切りになったので優勝がありませんでした。きっとどのチームも、タイトルに飢えているはずです!」
ファイナルラウンドのキーマンは誰!?
LJ・ピーク
高さと強さ、技術もある。今以上にチームに噛み合えばもっと活躍できるはず。それをこの大一番で見せてほしい。©TOCHIGI BREX INC.
田中大貴
準々決勝、ラスト4秒での逆転シュートなど、苦しいときに頼りにされる攻守の要。チームメイトからの信頼は絶大。
辻 直人
スリーポイントが得意なシューターだが、今年、ハンドラー(司令塔)としてチャンスメイクするプレーが増えた。©KAWASAKI BRAVE THUNDERS
シェーファーアヴィ幸樹
特にDFでいいプレーを見せ、攻撃的な選手を輝かせるいぶし銀の働きを23歳がやっている。まだまだ成長中。©SeaHorses MIKAWA co.,LTD.
「第96回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会 ファイナルラウンド」 準決勝:3/12(金)15:00、17:30 決勝:3/13(土)14:00 会場:さいたまスーパーアリーナ NHKにて生中継。バスケットLIVE、スポーツナビでライブ配信予定。
※『anan』2021年3月17日号より。写真・Getty Images
(by anan編集部)