aikoの美肌は“ニベアの青缶”が作る!? 「それ以外は何もしてない」

2021.2.27
憧れのアノ人とコスメの関係――。淡雪のようなふんわり肌に、さらさらヘアと魅惑的な目元。いつの時代も変わらないキュートな永遠のガールフレンド、aikoさんのメイクに秘めた思いとは…?

メイクも毎日も思い切り楽しみたい。だって人生は一回きりだから。

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ふっと視線を動かすたびに、小さな手で髪をくしゃっとするたびに。一つ一つの仕草が人を引きつけるaikoさん。華奢で色っぽくて。そのタイムレスな魅力は、20代から変わることがない。

「や、変わりましたよ(笑)。でもメイクでいえば、赤いアイシャドウはお化粧し始めたデビュー当時からあまり変わってないかも。当時、薬局で紫に近い赤いシャドウを買った記憶があります。色をじっくり見て選びたいから、いまもコスメは薬局やコンビニで。『ケイト』の赤系のアイシャドウはベースにちょうどよくてずっと愛用してます! 目尻にぱきっとした赤を入れたい時は舞台用化粧品を使ったり。デパートのコスメも見たいけど緊張しちゃって、店員さんに話しかけられると『あかん…帰ろ』って(笑)」

ブランドや価格より、自分の感性で愛用品を吟味する。なかでも愛してやまない永久定番は、ニベアの青缶。

「メイクの前にベースとして使ったり、お風呂上がりに塗ったり。一度皮膚科の先生に『肌のためにしてることは?』と聞かれたけど、それ以外は何もしてないですね。ただすごい夜型で朝7時に寝て、ほっといたら12時間は寝てる。そう言ったら、その紫外線を浴びない生活が肌にいいのかもって」

そのマシュマロ肌の秘密は夜型生活!?

「あはは。できれば15分は日光を浴びたほうがいいそうですけど、昔っから夜中に一人遊びばかりしてるんです。手先を使う遊びが好きで、メイクはその延長。高校時代はアイシャドウで腕に傷を描いて同級生を驚かせたり…。あとうちお父さんがバーをやってたんで、お客さんに『爪楊枝に絵描いたらボトル入れてあげる』って言われて描いて、ほんまに入れてもらったこともありましたよ(笑)」

その器用さゆえ、ネイルはつねにセルフ。サロンには縁がないのだとか。

「サロンも緊張しそうじゃないですか(笑)。セルフネイルは集中できて楽しいし、爪楊枝一つあれば絵が描けるし。もっと細い線を描きたい時はティッシュにマニキュア塗って、乾かした後にハサミで切って爪にのせるだけ。その上にトップコートを塗ればティッシュが透けて見えなくなって模様だけ残るんですよ。昔『伊東家の食卓』で見て真似してます」

いいと思ったら柔軟に。でも似合わないものに対しては背伸びしない。

「やっぱり合う、合わないってあるんですよ。例えばリップでいえば岡崎京子さんの描く女の子みたいなマットな口紅に憧れるけど、私には透明感のある薄いグロスみたいなほうが合うなとか」

ガーリーなピンクや赤系カラーの髪も似合う色を追求した先にあったもの。

「栗色に憧れるけど、赤みの強い髪の私がやると黄色っぽい“ナニワの金”になっちゃう(笑)。だからもとの髪色を生かした茶色や赤系に落ち着いてます」

そしてつねにカラーリングしている印象があるのに、その髪はつやつや!

「髪だけは褒められるんです! 色を入れるのに時間がかかるほど髪質が強い。こればかりは両親に感謝やなぁ」

と屈託なく笑う一方で、その向上心や探究心の原点は、自分へのコンプレックスだともこっそり打ち明けてくれた。

「鏡を見るたび、顔とか表情とか『自分はなんでこうなんだろう』って思ってばかり。でも女の子って鏡見ない日はないですよね。だから自分のいやな部分をカバーして乗り越えようとやってきたのがメイクでした。でも年を重ねると嫌いな部分も『ま、えっか』って思えてきて…人間ってよくできてるなぁって!」

40代になったいまの最優先事項は「とにかく楽しく生きていくこと」。

「だって一回しかないから、人生は。年を重ねて肌や髪も変わっていくけど、メイクも億劫がらず楽しんでいきたいな」

この春リリースの14枚目のアルバムにも、その前向きな思いが表れている。

「しんどい日々だけど、楽しく生きたいという思いが詰まってます。書く曲も年々変わっていってるけど、どれもその時の思いを曲にできている。ちゃんと時間を重ねられてるってことなのかな。『もう45歳なんだから』って思うこともあったけど、最近は好きなことを飽きるまでやればいいかと思ってます」

深夜の一人遊びも、いまなお現役。

「こないだもティントリップで顔に点々を描いたら落ちなくなっちゃって…。翌日の対談取材で相手の方が『体調悪いんかな?』って顔してはりました(笑)」

そのピュアな心こそが“aikoメイク”の一番大事なエッセンス!

コスメやネイルで夜な夜な一人遊びしています。

Beauty

【Eye Make】熱をおびたような赤が彩る甘く、色っぽいまなざし。

「目元は赤が好き。ずっと愛用してるケイトのシャドウをアイホールに入れて目尻に濃い赤をさします。アイラインは目の真ん中からスタートして目尻まで。メイクもちを考えてマスカラはしないので、目尻に色とラインをしっかり入れてはっきりさせてます」

【Base Make】キメ細かい素肌を生かしてオンオフともにミニマムに。

「普段はニベアをたっぷり塗って、ティッシュオフしてから、リキッドファンデを目の下から両頬にちょちょっと」。撮影でも素肌を生かしてベース、リキッド、パウダーを薄く重ねる程度。「メイクさんいわく、ベースは潤い系&ツヤ系のW使い…だそうです(笑)」

【Hair Style】赤や茶色のカラーリングとセルフカットの前髪で愛らしく。

「カラーリングはその時の気分で。自分の髪質に合った茶色や赤系が多いです」。髪型もボブや姫カットなど変化しつつも、眉下で切り揃えられた前髪は不変。「夜中に自分でチョキチョキ。美容院行っても『納得いかなかったら自分で切ってね』って言われます(笑)」

アイコ 1975年生まれ、大阪府出身。シンガーソングライターとして1998年にデビューし、3枚目のシングル『花火』が大ヒット。3月3日、14枚目のアルバム『どうしたって伝えられないから』がリリースされる。

※『anan』2021年3月3日号より。写真・中村和孝(まきうらオフィス) 取材、文・大澤千穂

(by anan編集部)

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