感じる力が強く、他人の気持ちや状況にも気づきすぎるばっかりに悩みが絶えない“繊細さん”。そんな気疲れを起こしてしまいがちな繊細さんたちのお悩みに、いま注目の『「繊細さん」の本』の著者で、HSP専門カウンセラーの武田友紀先生が答えます。

お悩み:どう返すのが“正解”か? と悩みすぎて、グループメールの返信が遅くなりがちです。

sensitive

友達とのグループメールを見るたび、悶絶しています。誰かから遊びの誘いがあったとき他の人の反応を見て返事を考えたり、相談ごとや問いかけがあったときは、自分の言葉が誰かに不快な思いをさせないかと気になります。結果、誰よりもレスが遅く、何を決めるにせよ、他のメンバーの意思のままになって不本意なことが多いです。自分の思いを主張できなくてモヤモヤ。自分からグループは作らない、入らないと決めているんですが、飲み会や旅をきっかけに招待されてしまうんですよね(涙)。(H・Nさん 32歳 自由業)

武田先生のコメント

その場での“正解”を考えるあまり、意見を言えなくなるのも繊細さんによくあること。グループのテンションや複数の相手の状況を考えだすと、自分でも自分の意見がわからなくなってしまうのです。

でも、繊細さんも本当は自分の意見をちゃんと持っているはずです。まずは、そのことに気づき、最初は仲の良い友達に対して自分の意見を言ってみて、「大丈夫だった」という成功体験を重ねていきましょう。相手にとって100%の正解ではなくても、自分の意見を伝えてみようとゆるく考えて。自分の自然な気持ちを言葉にするほうが、会話がはずむこともあります。

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それほど親しくないグループのメンバーに希望を伝える場合は、「ぜひ」「できれば」「おまかせする」など希望の度合いをはっきりさせるのがコツです。

HSP専門カウンセラー・武田友紀先生 HSPの心の仕組みを大切にしたカウンセリングとHSP向け適職診断が評判。著書『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(飛鳥新社)が好評。最新刊『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』(ダイヤモンド社)。

※『anan』2020年5月13日号より。イラスト・サヲリブラウン 構成、取材、文・牛島暁美

(by anan編集部)

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