限られたスペースを有効活用する収納を。
収納における失敗で一番多いのが、使い方を想像する前にグッズを買ってしまうこと。
「グッズと使い方がセットになっていないと、購入しても無駄になってしまいます。必要な形やサイズ、用途を、しっかりとイメージしてから買うことが大切です。また、縦に積み重ねられるものや入れ子にできるアイテムを選ぶことで、限られた空間を有効活用することができます」
と、収納環境プランナー・すはらひろこさん。おすすめは、100円ショップで買えるグッズ。
「おしゃれな『セリア』や機能的な商品が多い『キャンドゥ』など、進化を続ける100円ショップは、優秀なアイテムが豊富。最近は“A4”などとサイズ表記がされたグッズも増え、イメージしやすく便利ですよ」
冷蔵庫内やクローゼット、バスルームの棚など、空間の隙間は“縦”に使う。
「冷蔵庫や棚の中といった小さい空間の整理に活用したいのが、スタッキング用品。積み重ねて空間を縦に使うことで、スペースを有効利用できます。プラスチック製のものを選ぶと、濡れても安心なうえ、汚れたときにはサッと洗えるので便利。また、部屋の生活スペースをもっと広げたい人は、床置き収納にスタッキング用品を取り入れるのがおすすめ。収納グッズを横に広げるより、部屋がすっきりとした印象に仕上がります」
スツールは優秀! “多用途に使えるか”も見極めのコツ。
「煮る、焼く、蒸す、揚げることがひとつでできるグリルポットが便利なように、収納グッズにおいても“ひとつあれば万能”なものを選ぶことが大切です。その代表的なものが、スツール。座るのはもちろん、バッグを置いたり、見せる収納として本を積み重ねたり、コーヒーテーブルとして使うなど、さまざまな用途に使えるすぐれもの。積み重ねられるデザインを選んでおけば、使わないときにはコンパクトに片付けられます」
水回りで使える&すぐに見つかる! ハンギング収納。
「今は見せる収納が流行っていることもあり、水回りのタオルやふきんなどは棚に入れたりせず、クリップやS字フックなどを使って吊り下げておく、ハンギング収納がおすすめです。必要なものが早く見つけられて、すぐに使えるうえ、布ものが乾きやすいというメリットも。また、バッグやスカーフを片付けるときにも、床の場所をとらないハンギング収納は便利。吊るす場所がない人は、つっぱり棒を使うなど工夫してみて」
シンプルなルックスの収納グッズは、再販率もアップします。
「シンプルなデザインのものを買っておくと、たとえば、引っ越し先の家でサイズが合わないなど使えなくなって売りたいときに、買い手がつきやすいです。なかでも、空間を邪魔しない白は人気。また、特殊なデザインの収納グッズは単品の場合はかわいいけれど、並べたときに“あれ…?”となるケースも少なくありません。個性的なデザインのものがいいという人は、シンプルなものを選んで、後から自分でアレンジするのも手です」
すはらひろこさん 収納環境プランナー。整理収納術のスペシャリストとして、個人や企業へのコンサルティングを行っている。『シンプルに暮らす 無印良品で片づく部屋のつくり方』(エクスナレッジ)など、著書、監修書多数。
※『anan』2019年3月20日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・重信 綾
(by anan編集部)
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