20~30代も要注意! “骨密度が低い”としわ、たるみが増える!?

2019.2.24
実は、20~30代でも危機的状況!? キレイでいたいなら、骨密度を上げよう。

骨の強さを示す指標、骨密度。最近は骨密度が低い女性が増加中。でも実はそれが、いろいろ良くないことを招くそうで…。

骨密度が低い人の肌はハリがなく、しわとたるみが多い…。

骨

骨の材料となるカルシウムなどのミネラルがたっぷり詰まった骨ほど、“骨密度が高い”といわれます。

「一般的に、年をとると目がくぼみ、頬がこけ、さらに肌がたるんでくるものですが、これは骨密度が低下して骨が縮むことと関連。栄養不足で骨と筋肉が痩せ細り、顔の皮膚の下に隙間ができてしまうのです」

と言うのは、骨研究の権威である、医師の林泰史先生。骨密度の低下が一番最初に表れるのが、腰だそう。年をとると骨が痩せる…という印象がありますが、若い女子の間でも、栄養不足で腰と同様のことが顔にも起こるとか! 怖すぎる…。

「つまり、骨密度が高い健康的な骨にすれば、顔の老化は防げます。アンチエイジングには、高級な化粧品も効果がありますが、骨も同じくらい重要。みなさんも、骨の健康をぜひとも意識してみてください」

【目のくぼみ&小じわ】
顔の骨が縮小することで、眼球が収まるくぼみが広がり、目じりの小じわや目の下のたるみが発生。顔が疲れた印象に。

【頬のこけ&ほうれい線】
鼻の両脇から、唇の脇に向かって延びるほうれい線も、あごの骨の弱さと関係が深いとか。さらに頬もこけてきて…。

【あごのたるみ】
骨密度低下の影響が表れやすいのが、下あご。あごの骨が縮んでくると、ぷよんと肉がたるんできて、二重あご状態に。

骨に良くない生活チェックリスト

□牛乳、乳製品をあまり摂らない
□小魚、豆腐をあまり摂らない
□たばこをよく吸う
□お酒はよく飲むほうだ
□夜更かしをするほうだ
□月経が不順になりやすい
□天気のいい日でも、あまり外に出ない
□体を動かすことが少ない
□体型はどちらかというと細身だ
□家族に骨粗鬆症と診断された人がいる

骨密度が下がる原因は、加齢だけにあらず。上記のリストのうち、3個以上当てはまったあなたは、年齢にかかわらず骨密度が低下する可能性が。生活、改めましょう!

女性ホルモンのバランスが崩れると、骨密度が下がる!?

骨

「骨は古くなったら“破骨細胞”によって壊され、“骨芽細胞”により新しい骨が作られる〈骨形成〉を繰り返す。この一連の働きが〈骨代謝〉です。20~30代の若い人ほど、骨代謝が活発です。女性の場合、女性ホルモンがこの骨代謝を活発にし、さらに健康な骨ができるよう、バックアップもしています」(林先生)

若くて元気だからといって、栄養の少ない食事や睡眠不足、不規則な生活などを送っていると、ホルモンバランスが崩れ、骨代謝に悪影響が。結果、骨の健康が損なわれることに。

「さらに年をとってから腰痛が出たり、骨折の危険性が増すことも。若さを過信せず、栄養のある食事と睡眠に気を使い、しっかり日光浴をし(夏なら5~6分、冬場は30分程度)、1日最低7000歩程度歩く。こういったことを心がけて生活をすれば、骨の健康は守られます」

林 泰史先生 医師、原宿リハビリテーション病院名誉院長。骨研究、リハビリテーション医療の権威。著書に『1日1分!! 一生歩ける骨づくり』(日本文芸社)など。

※『anan』2019年2月27日号より。イラスト・菜々子 取材、文・河野友紀

(by anan編集部)

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