温活で冬の夜を乗り越える。“寒くて眠れない人”のためのお悩みQ&A。
Q:せっかくお風呂に入っても、眠るまでにキンキンに冷えちゃう!
A:入浴後1時間の過ごし方が大切。
「入浴後1時間以内にベッドへ入ることが基本です。湯冷めを防ぐには、浴室内でカラダを拭いて、早めにパジャマを着ましょう。ボディクリームを浴室内に置いておくのもオススメ。塗っている間の冷えを防げます」(麻布ミューズクリニック・渡邉賀子さん)
Q:部屋が冷えきっていて眠れない! どんな室内環境をめざせばいいの?
A:心地のいい室温を心得ましょう。
「寝室を心地よい状態に整えておくことは、快眠の第一条件です。寒い時はあらかじめ室温を22°Cくらいにあたため、起床時にも適温となるようにタイマーを設定。ノドや皮膚のためにも加湿器を併用し、湿度は60%前後に保ちましょう」
Q:寒がりでついつい着込んでしまい、逆に寝苦しい…。冷え症の場合、どんな格好で眠ればいいの?
A:締め付けの少なさと、心地よさでチョイス。
「寒いからといって大量に着込むと、カラダを圧迫して熟睡できません。パジャマはなるべく締め付けの少ないデザインのものを選びましょう。肌触りの良い天然素材がおすすめですが、自分が“心地いい”と思える素材であれば、あまりこだわらなくてOKです」
Q:冷えにはゆたんぽがいいって聞くけど、おすすめの使い方は?
A:お腹&腰まわり→足元の順番で。
「エアコンが苦手な人におすすめなのが、ゆたんぽ。眠る前からふとんの中に入れておき、お腹に抱えたり、腰に短時間あてたりして十分カラダをあたためましょう。いよいよ寝入るタイミングで冷えやすい足元に置けば、入眠しても快適なあたたかさのままです」
Q:眠る前にはどんなものを飲むのがいいの?
A:香りのいいハーブティーが◎。
「カラダがあたたまるのは、しょうがを使った飲み物。また、ハーブティーはカフェインの心配もなくオススメ。自分の好きな香りでリラックスすれば、副交感神経が優位になり、スムーズな入眠や熟睡につながります」
Q:朝起きた時が寒すぎる! どうしてもふとんから出られません。
A:“3分ストレッチ”を習慣に。
「一日のうちでもっとも体温が低いのが、目覚める直前。低くなっている朝の体温を上げるためにも、起き上がる前にふとんの中で軽いストレッチを行いましょう。筋肉を動かすだけで熱が作られるので、徐々に代謝が上がって、眠気もスッキリ覚めてくるはずです」
“おうち温灸”はドライヤーを使ってスイッチひとつで簡単あたため。
東洋医学の治療法のなかでも、特に冷え解消効果が高いことで知られる“お灸”。でも、鍼灸院にわざわざ通うのは面倒だし、自分でお灸をすえるのは火を使うから怖い…という人のために、おすすめしたいのが“ドライヤーお灸”。
「悩みに対応するツボに、40~50°Cのドライヤーの低温風をあてるだけ。『熱い!』と感じたら、すぐに吹き出し口を離しましょう。この時、熱さを感じる小さなポイントが弱っているツボです。ツボの位置が厳密にわからなくても、ドライヤーなら広い範囲に温熱を与えることができるので問題ありません。3~5回繰り返しましょう」(東京有明医療大学教授・川嶋朗さん)
<ルール>
- 10cmほど離したところから近づける。
- 必ず自分でやること!
<おすすめ温活ツボ>
【1】三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの骨から指の幅3本分ほど上に進んだ、骨と筋肉の境目。冷えやむくみ、生理痛に効果がある。
【2】足三里(あしさんり)
膝の皿状の骨の下にあるごつごつとしたふくらみから、指の幅2本分外側にある。胃腸の冷えに対策に。
【3】湧泉(ゆうせん)
足の裏をつかんだ時にできる“人”の字のようなしわのちょうど真ん中。足の冷えや不眠に効果を発揮。
渡邉賀子さん 麻布ミューズクリニック名誉院長。1997年に北里研究所で日本初「冷え症外来」を開設。著書に『オトナ女子のためのホッと冷えとり手帖』(主婦の友社)など。
川嶋 朗さん 東京有明医療大学教授。一般財団法人・東洋医学研究所附属クリニックで自然医療部門も担当。著書に『キレイが目覚めるドライヤーお灸』(現代書林)など。
※『anan』2018年12月19日号より。イラスト・原田桃子 取材、文・瀬尾麻美
(by anan編集部)
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