女性二人の爆食いは許されない? 女優・趣里と劇作家がバーミヤンで…

2018.11.21
ふいに聞こえてきたセリフから妄想を展開する、劇作家の根本宗子さん。今回の妄想主役は「頼ませてくれない人」です。
根本

先日、月一で行っている「根本宗子の面談室」というトークイベントのゲストに、仲良しの女優、趣里ちゃんが来てくれまして。主演映画の『生きてるだけで、愛。』公開直前ということもあり、その後『オールナイトニッポン0』にも来てくれて最高に盛り上がりまして。イベントとラジオの間、1時間くらい空き時間ができたので、二人で中華を食べたんですよ。前にもここに書いたと思うんですが、私と趣里ちゃん、信じられないくらいの量を食べるんですね。二人ともお酒を飲まないせいもあり本当に食べるのが好きで、いろいろ食べたいわけなんです。どれだけ食べるかというと、バーミヤンで二人で10品程、総額7000円くらい食べるわけですね。ファミレスですよ? ドリンクバーですよ? そんな私たちが、この日、中華をやらかしまして(二人の中で、たくさん食べることを「やらかす」と呼んでます)。

ラーメンを一人1つずつ頼んで、さらにチャーハン、青菜炒め、白身魚あんかけ、餃子、と注文を続けていると、

「ん? 全然多いよ?」

とお店のおばちゃん、うちらの注文をストップ。

妄想スイッチオン!

この人は私たちの敵、「頼ませてくれない人」だ。いや、わかるよ。「お前ら絶対残すだろ?? 女二人だろ?? もったいないだろーが!!」と思われているわけなんですよね。私たちはちらっと目を合わせ、目で会話を始めるわけですね。

趣里「でたよ、頼ませてくれない人だよ、これ」
私「ね。食欲、全然舐められてます、私たち」
趣里「え? いけるよね?」
私「全然いけるよ? なんならもう1つくらいやるよ?」
趣里「だよね?」
私「え、どうする? せーので言う?」
趣里「オッケー」

二人は同時に店員さんに向かって口を開きました。

「全然食べれますんで!」

はい。意思疎通バッチリです。そしてペロリと食べ、趣里ちゃんは食後にタピオカまで食べました。気持ちがいいね!!

ねもと・しゅうこ 1989年、東京都生まれの劇作家。月刊「根本宗子」公演『愛犬ポリーの死、そして家族の話』が、12月20日より下北沢・本多劇場でスタート。http://gekkannemoto.wixsite.com/

※『anan』2018年11月28日号より。

(by anan編集部)

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