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なんだか不調を解消したい! 「瞑想」が世界で注目されるワケ

2018.11.15
「瞑想」と聞くと、宗教やスピリチュアルな印象が先行して、なんとなく敬遠している人も多いのでは? でも実際は、心の病気を治療する方法として医療現場でも用いられているほど、世界ではポピュラーな“脳のケア法”なのだ。

「瞑想は“苦しみから心を解放し、自由に生きるための手段”として約5000年前にインドで考案されたといわれています。それが時代に合わせてさまざまな形にカスタマイズされ、最近では脳の疲労回復法としてその効果が再び注目を集めています」(川野泰周先生)

さらに、瞑想を続けると、体の変調に気付く能力が上がってさまざまな不調を未然に防ぐことができたり、自分を肯定する感情が高まることで、周囲に対して思いやりを持って接することができるなど、心と体の両面でメリットが。「なんとなく心と体がスッキリしないな」と日々感じている人ほど、瞑想の効果を強く実感できるはず。

若い世代に急増中!? 脳が疲れている人、増えてます。

瞑想

一晩寝ても疲れが抜けず翌朝気だるい、仕事でケアレスミスを繰り返すようになった、長時間集中力がもたない。そんな症状に心当たりがある人は、脳が疲れている可能性大!

「ネットやSNSの普及により、この10年間で情報量は約1000倍に増えたといわれています。現代人の脳は複数のタスクを同時に処理することが当たり前となり、たとえば“ランチをしながら午後の予定を立てる”というように、常に何かをしながら別のことを考えている状態で過ごしています。実はこの行動が脳を消耗させる原因に。脳には外から入ってくる情報に瞬時に反応するための待機機能が備わっているのですが、この機能は脳のエネルギーの6割以上を消費してしまう。つまり、同時に多くの情報を入れようとするほど、脳はエネルギーを使って疲れてしまう仕組みになっているのです」

その「なんとなく不調」も脳の疲れが原因かも。

瞑想

いま多くの20~30代女子が抱える悩みが、病院でいくら検査をしても異常が出ないという、原因不明の体調不良。実はこういった症状も、脳の疲労によって自律神経が乱れた結果、引き起こされたものである可能性が。

「脳が疲れたときによく現れるサインは、集中力の低下と睡眠障害です。しかし厄介なことに、これらのサインは自覚しにくく見逃しやすい。気付かないまま生活をしていると、やがて頭痛、動悸、めまい、冷え、PMS、過敏性腸症候群といった体の不調、さらにはイライラ、不安、味覚の低下などうつ病の前段階のような症状が現れます。これは“私は疲れているよ”という体からのSOS。原因を探らず薬で症状を抑え続けてしまった場合、自分で不調に気付く能力が低下し、症状が悪化するという負のループを招くこともあります」

瞑想は科学に裏打ちされた「脳の休息法」です。

瞑想

瞑想は日常的に取り入れることで不調を予防し、心の健康度を高めるメソッド。脳の疲れが取れるだけでなく、悩みが消える、リラックスできるといった効果もある。

「瞑想の基本的な仕組みは、さまよっている注意をある一つのこと“だけ”に向けることで“脳の待機機能”をオフにすることです。マルチタスクから意図的に一つのタスクに絞ることで、エネルギー消費を抑えて脳を休ませるのです」

またそれ以外にも、彼氏と喧嘩をして、悲しみや怒りがぐるぐると頭の中を巡り仕事が手につかない、なんて事態にも瞑想は有効。

「ネガティブな感情は打ち消そうとするほど強くなるもの。瞑想は、腹を立てている自分を客観的に認識して感情をコントロールするトレーニングにもなります。喧嘩という事実を頭から切り離すことができれば、マイナスの感情に悩まされ続けることもなくなります」

川野泰周先生 精神科・心療内科医。臨済宗建長寺派林香寺住職。寺務の傍ら、横浜市内のクリニック等で禅やマインドフルネスを取り入れた診療を行う。主著に『ずぼら瞑想』(幻冬舎)。

※『anan』2018年11月21日号より。イラスト・中根ゆたか 取材、文・黒澤祐美

(by anan編集部)

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