「ミュージカル『テニスの王子様』は、間違いなく自分の人生の分岐点でした。芸能の世界に挑戦しようと思ったあのタイミングでオーディションに受かっていなかったら、いまこの仕事をしていなかったかもしれません」
そう話すのは、舞台『刀剣乱舞』や舞台『K』などに出演している荒牧慶彦さん。俳優を目指し始めたのは大学時代の就職活動中だそうだけど、すごいのは、すでにテニミュ出演も含め、先々のプランを立てていたらしい。
「20歳を過ぎていましたから、スタートが遅いのはわかっていました。僕はもともとゲームやアニメが好きだったし、このジャンルの舞台がもっと盛り上がっていくだろうと確信がありましたから、まずはそこで人気者になろう、と」
同時に、演技の経験値を上げたいと、大小問わず多くの舞台に出演。着実に人気を獲得していった。
「モチベーションは、お客さんの眼差しと歓声と拍手。ファンの方から舞台の感想の手紙やSNSでの反響をいただく度に、この道は間違いじゃなかったって思うんです。じつは結構単純で(笑)」
状況を見極め判断する冷静さと、こんなピュアさを持ち合わせる人。
「僕は、『まっきーが演じると、より役が魅力的になるよね』って言われたいんですよ。原作物の舞台化にだってちゃんと意味があるんだって思ってもらいたいんです」
理知的なしっかり者かと思えば、すぐ後に、「豆乳に牛乳が入っていないなんて知らなかった!」なんて天然発言も飛び出す。この意外性こそが一番の魅力なのかも。
CHARACTER FILE
舞台『K ―MISSING KINGS―』
「出演が決まった時、誰よりも作品の世界観に詳しくなりたいと思ってアニメを何度も観て、しぐさや刀の振り方を勉強しました」
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