本谷有紀子「人の暗いところばかり見たがる(笑)」 新番組出演者を評す

「キラキラしている人を見たい人たちがいれば、そういう人は見たくない人たちもいる。活躍している女性をただ“素敵ですね”って言うだけじゃない、違う視点を提示したいなって思ってます。でも、初めてのレギュラー番組は、まだ反省ばかりで。なるべく正直に率直に発言しようとは、心がけています」
ストイックな本谷さんの姿勢はTVというフィールドにおいてもブレない。しかしYOUさん、若林正恭さん、青木崇高さんと話す姿は驚くほど自然体。
「4人とも人の暗いところばかり見たがる(笑)。仕事っぽくならないで、なるべく人間として対等な関係で話せるといいなって思ってます」
昨年、芥川賞を受賞した『異類婚姻譚』は、顔が驚くほどそっくりになってしまった夫婦を巡る少し不思議な物語。夫婦として、女性として、一人の人間として、どう生きるかというテーマは、番組とも響きあう。

昨年、芥川賞を受賞した『異類婚姻譚』は、顔が驚くほどそっくりになってしまった夫婦を巡る少し不思議な物語。夫婦として、女性として、一人の人間として、どう生きるかというテーマは、番組とも響きあう。
昨年、芥川賞を受賞した『異類婚姻譚』は、顔が驚くほどそっくりになってしまった夫婦を巡る少し不思議な物語。夫婦として、女性として、一人の人間として、どう生きるかというテーマは、番組とも響きあう。
「よく口にされる“自分らしく生きる”ということを意識したことは、私はなくて。他人が自分っていうものの周囲を囲んでいて、その輪郭の内部が自分だという感覚があるんです。だから、この番組を見て、もし“自分の生き方”を考え直すとしたら、自分の内側を探るんじゃなくて、周りにどんな人がいてほしいかを考えるといいんじゃないかな」
最後に本谷さんに“ルール”とは何かについて聞いてみた。
「普段からルールを意識している人って実は少ない。あってないようなものなのかもしれません。だから私たち4人はいつも、女性たちが挙げるルールのさらに先にある姿が見えないかと、悪戦苦闘しています。その様子も、ぜひ見てほしいです(笑)」
もとや・ゆきこ 1979年、石川県生まれ。「劇団、本谷有希子」を旗揚げし、主宰として作・演出を手がける。’09年、『幸せ最高ありがとうマジで!』で岸田國士戯曲賞。小説家としても活動し、’16年『異類婚姻譚』で芥川賞を受賞。
※『anan』2017年6月13日号より。写真・菅原景子 ヘア&メイク・橋元大和 インタビュー、文・小田部 仁
(by anan編集部)
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