知らない間に悪い呼吸パターンが刷り込まれていても、姿勢とともにリセットすることはできる。
「横隔膜と胸郭の動きを引き出す4ステップの修正トレーニングを行えば、悪い呼吸から抜け出せて姿勢もキレイに整ってきます」(リハビリコーディネーター・高橋忠良さん)
4ステップは(1)息を吐く⇒(2)息を吐き切る⇒(3)息を止める⇒(4)息を吸い込むと、とてもシンプル。
「通勤電車やデスクワーク中など、椅子に座った姿勢でも行えます。自宅でも仰向け、四つん這いなど姿勢を変えてやってみましょう」
(1)ため息をつくように、口から息を吐く。
深呼吸をするときのように、がんばって息を強く吐こうとすると、体全体が緊張してしまうからNG。肩の力を抜いて「ふぅ~」とため息をつくように口から息を吐く。
(2)リラックスしたまま、息を吐き切る。
1で「ふぅ~」と息を吐いたら、そのまま細く長く吐き切る。誕生日ケーキに立てられたロウソクを吹き消すときのようにムキにならず、リラックスしてゆっくり吐こう。
(3)息を3~5カウント止める。
横隔膜の動きの幅が狭く小さい人が多い。そこで横隔膜を目覚めさせるために、息を吐き切り、いちばん上がった状態で力まずに息を3~5カウント(3~5秒)止めてみる。
(4)姿勢を崩さずに、鼻から息を吸う。
息を止めてから、鼻から息を「す~っ」と優しく吸う。肺が空っぽに近くなっていれば、自然に新鮮な空気が流れ込んでくる。背中や腰を反らして無理して吸おうとしないで。
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