正直、紫外線といってもすぐに肌に悪影響を及ぼしたり(体質によっては赤くなったりする方もいますが)、美白ケアも数日で目に見える効果が現れるわけではないので、これまではどこか他人事。それよりも「大きいニキビができた!」「毛穴が気になる〜〜」と目につきやすい肌不調にあくせくする日々を送っていました。
でも、ここ数ヶ月の間に立て続けにUV&ブライトニングケアモチベが高まる出来事が。一つは、年末同い年の友人宅に泊まった際、久しぶりに彼女のすっぴんを目にし、無意識ながら頬上部に点在するシミに目が行ってしまったこと。自分たちっていつの間にそういう年齢になっていたのか...と軽いショックを受けました。帰宅後、いつも薄ぼんやり眺めていた鏡に顔を近づけ、「シミ〜〜〜! どこだ〜〜〜!!」と目をかっぴらいて自分の肌を観察し、うっすらシミをいくつか発見。「今、ケアの始めどきか!」と自分の中に落とし込めた瞬間でした。
そして2つ目が、ライターさんに教えてもらった光老化。「これ知ってる?」と見せられたのは、アメリカで28年間トラック運転手として働いていた男性の左右の肌の違い。男性は長時間窓から差し込む太陽光にさらされ続けた結果、顔の片方だけシワやたるみなどが深くなってしまったらしいのです。よかったらみなさんも検索してみてほしいのですが、その左右差は明らかで「光老化、こわ!!」と思わず口に出さずにはいられないほど。自然な老化とは異なるそうで、太陽光線を長時間無防備に浴びることで起きるそう。これまで「紫外線=シミ」とだけインプットされていたわたしの脳内は「紫外線=光老化(シミ・シワ・たるみ)」と速攻上書き処理完了。UVも油断禁物! と自分に言い聞かせました。
そんなこんなで今季も豊富なUVケア&ブライトニングアイテム。
UVケアで特に印象的だったのは、真皮の奥深くまで侵入し、肌に深刻な影響を与えるロングUVAをカットするアイテムが登場していること。夏の日差しもなんのその! 太陽の下で思いっきりアクティブに過ごすためのヒーローアイテムの登場が印象的でした。
ブライトニングアイテムは、これまではできてしまったシミや色ムラに対する色素対策がメインでした。わたしも「美白美容液は、シミが気になるようになってから使うもの」と思っていたところがあります。でも、今回お話を伺ったコスメコンシェルジュの小西さやかさんによると、シミは火事現場のように延焼していくもので、火が燃え広がったあとに鎮火するのが難しいように、シミも広がってしまうと消すのは困難。だからこそ20代後半くらいから早めの対策をすることが大事、とおっしゃっていました。
実際、シミ悪化の原因となる細胞老化を改善するアイテム、メラノサイトと表皮細胞の癒着をブロックするアイテムなど、各ブランド、シミに関するさまざまな工程にアプローチしているのがおもしろい。自分に合うアイテムを見つけるのも楽しそうです!
コロナ禍にはほとんどオンラインで行われていたコスメの発表会は、今では体感半分近くがリアルでの開催。夏前と冬には各ブランド新作アイテムのお披露目が数多く行われ、昨年末はわたしもこの特集の作成に向けて、日々いろんな発表会に足を運びました。
毎回、最新知見や研究成果、処方開発などのプレゼンに、ただただ驚かされるばかり。各ブランドまったく違うアプローチで肌悩みに対処しようとしていることが伺えて、その情熱には純粋に感動を覚えます。私たちの手元に届き、日々のスキンケアで「ちょっと昨日よりも綺麗になれたかも」という勇気を与えてくれるアイテムができるまでには、たくさんの人の努力が詰まっている。そんなことを再認識できた日々でした。
珠玉のコスメばかりの「2025年春ananモテコスメ大賞」、ぜひ日々美容を楽しむ参考にしていただけたら嬉しいです。(H・M)