声の大きさは“自分の思う3倍くらい”で! 伝え上手になる“話し方”のポイント3つ

ライフスタイル
2025.02.09

「言葉」と「話し方」という2つの軸からアプローチする、伝える力の磨き方。ここでは、音声や動作といった非言語の領域の「話し方」に注目します。教えてくれたのは、スピーチライターの日向優理子さんです。

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話し方のポイント

【声】声の大きさ、速さ、高さを意識する。

複数の人に話す時の声の大きさは、“大”がデフォルト。

「聞き取りやすいのは、自分の思う3倍くらいのボリューム。ただ、1対1の場面では状況に応じて控えめな声量で大丈夫」

話す速度や声の高さも、相手や場面を意識すること。

「スピードは、相手のペースに合わせましょう。また、盛り上げたい場面では高い声、シリアスな場面では低い声を意識すると、想いのこもった話し方に」

【間】“フィラー”と“間”を活用する。

「多くの人が恐れる“間”は、実は相手が自分の話を理解するための時間が持てる効果が。公的な場面では、句点後に2秒ほど間を取るようにしましょう」

一方、フィラーは「え~」など無意識に言う意味のない言葉で、仕事上では極力減らしたい。

「冗長な印象を与えるフィラーは、間を作ろうとすれば必然的に減少。ただ、日常ではフィラーがないとカタい印象になりやすいので、公私で使い分けを」

【動き】視線とジェスチャーを操る。

動きも公私によって使い分け。

「5人以上に一方的に話す時は、中央→右→中央→左→中央など視線を動かすと、聞き手に配慮が伝わります。一方、1対1で視線を合わせ続けることがツラい時は、眉間を見るようにするといいと思います。また、オフィシャルな場面での立ち姿は、手をおへその前で組んで、強調したい時のみジェスチャーを入れること。プライベートでは、自由にしてOKです」

PROFILE プロフィール

日向優理子さん

スピーチライター、スピーチトレーナー。話し方トレーニングサービス「kaeka」所属。経営者、政治家、社会人をクライアントに持ち、発表会や選挙向けのスピーチ原稿の執筆や、話し方のトレーニングを横断的に行う。

参考書籍:『話し方の戦略「結果を出せる人」が身につけている一生ものの思考と技術』(プレジデント社)

イラスト・中根ゆたか 取材、文・保手濱奈美

anan 2433号(2025年2月5日発売)より

MAGAZINE マガジン

No.2433掲載2025年02月05日発売

想いの伝え方。

仕事、家族、友人、恋愛…さまざまなシチュエーションで自分の気持ちや考えをきちんと相手に届けるための、コミュニケーションのヒントを集めた特集です。伝わる会話の基本のキ、TPOに応じた「ありがとう」の伝え方、三宅香帆さんに教わる“推し”の魅力を言葉にする方法、大人気の春とヒコーキに聞くコンビ間でのコミュニケーションなど、いま必要な伝える力を磨くためのトピックスをご紹介。

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