話し方のポイント
![](https://api.ananweb.jp/wp-content/uploads/2025/02/8d471b024d4bd6d857a29b71290c5e40.jpg)
【声】声の大きさ、速さ、高さを意識する。
複数の人に話す時の声の大きさは、“大”がデフォルト。
「聞き取りやすいのは、自分の思う3倍くらいのボリューム。ただ、1対1の場面では状況に応じて控えめな声量で大丈夫」
話す速度や声の高さも、相手や場面を意識すること。
「スピードは、相手のペースに合わせましょう。また、盛り上げたい場面では高い声、シリアスな場面では低い声を意識すると、想いのこもった話し方に」
![](https://api.ananweb.jp/wp-content/uploads/2025/02/e8552b75381a5562c771af5d814067c5.jpg)
【間】“フィラー”と“間”を活用する。
「多くの人が恐れる“間”は、実は相手が自分の話を理解するための時間が持てる効果が。公的な場面では、句点後に2秒ほど間を取るようにしましょう」
一方、フィラーは「え~」など無意識に言う意味のない言葉で、仕事上では極力減らしたい。
「冗長な印象を与えるフィラーは、間を作ろうとすれば必然的に減少。ただ、日常ではフィラーがないとカタい印象になりやすいので、公私で使い分けを」
![](https://api.ananweb.jp/wp-content/uploads/2025/02/d1075c6f9511c5531c986b168dcfcdfb.jpg)
【動き】視線とジェスチャーを操る。
動きも公私によって使い分け。
「5人以上に一方的に話す時は、中央→右→中央→左→中央など視線を動かすと、聞き手に配慮が伝わります。一方、1対1で視線を合わせ続けることがツラい時は、眉間を見るようにするといいと思います。また、オフィシャルな場面での立ち姿は、手をおへその前で組んで、強調したい時のみジェスチャーを入れること。プライベートでは、自由にしてOKです」
PROFILE プロフィール
日向優理子さん
スピーチライター、スピーチトレーナー。話し方トレーニングサービス「kaeka」所属。経営者、政治家、社会人をクライアントに持ち、発表会や選挙向けのスピーチ原稿の執筆や、話し方のトレーニングを横断的に行う。
イラスト・中根ゆたか 取材、文・保手濱奈美
anan 2433号(2025年2月5日発売)より