セックスレス解消に向けた3つのステップ。
STEP1：自分を知る。
どんなセックスが好き？
→セックスに正解なし。自分の心地いいカタチを知ろう。
カップルの数だけセックスがある。「AVはあくまでエンターテインメント。それが正解だと思い込むと、良かれと思ってやったことが相手の負担になったり、全然気持ち良くないのにそれが伝わらなかったり。お互いどこが気持ちいいか、何をされると感じやすいかをきちんと確認しながら、二人だけのセックスを楽しみましょう」（ランドリーボックス代表取締役・西本美沙さん）
『MakeLoveNotPorn』
一般の人たちが自分たちのセックス動画をシェアするサービス。いろんなセックスがあると知ることで、セックスに正解がないことがわかり、性について語りやすい雰囲気を作る。https://makelovenotporn.tv/
性感帯や気持ちいいポイントはどこ？
→マスターベーションでボディコンシャスになろう。
「“膣トレ”で必ずしもイキやすい体になるわけではない。それよりも、オーガズムに達して骨盤底筋がリズミカルに収縮するマスターベーションをするほうが快感への近道。回数を重ねていくと体が覚えます」（産婦人科医・宋美玄先生）。「道具を使うと普段は意識しづらい膣の中の感覚が得やすい。性感帯を知ると、相手とのプレイがより楽しく」（西本さん）
STEP2：伝えたいことを整理。
本当は何が“したい”のか？
→いきなりセックスは飛躍してるかも。伝える前に感情を整理しよう。
「“相手がセックスに応じてくれないから寂しい”は少し飛躍してるかも。もしかしたら、会話の時間が増えたり、添い寝をしたりするだけでも十分愛情を感じられて満たされるかもしれません。セックスレスを解消することに躍起になるよりも、自分はどうして寂しい思いをしているのか、気持ちを読み解いていくことが大事です」（西本さん）
STEP3：相手と自分をいたわる。
体のコンディションを理解し合えてる？
→フィジカル面での相互理解も重要。
体調などによって、セックスしたくない／できなくなることは誰にでもある。「“こういう理由で今はしたくない”ときちんと伝えること。また、相手が応えてくれない場合、ストレスや体の変化によって勃ちづらくなっている可能性も。“なんでしてくれないの!?”と責めず、パートナーの状態を真摯に受け止める姿勢を忘れずに」（宋先生）
疲れやストレスから解放されてる？
→まず“する”ことよりもリラックスしよう。
緊張していたら“いい雰囲気”になりにくい。「いきなりセックスをゴールにせず、お互いがリラックスして話しやすい空気を作ること。日頃の疲れやプレッシャー、ストレスから離れるためにも、好きな香りのキャンドルをたいたり、心地いい音楽を流すなどくつろげる環境作りを。互いの気持ちが解けていく感覚を大事に」（西本さん）
にしもと・みさ ランドリーボックス代表取締役。生理やセクシュアルウェルネスなど女性の悩みに特化したプラットフォーム「ランドリーボックス」運営。コンテンツ制作・PR事業も。
そん・みひょん 産婦人科医。2017年、丸の内の森レディースクリニックを開業。テレビや書籍、雑誌などを通じて、セックスや体の悩みなど、医学的な立場から啓蒙活動を行っている。
※『anan』2022年8月17‐24日合併号より。イラスト・水元さきの 取材、文・浦本真梨子
（by anan編集部）
