ボーダレスを辞書で引くと、「境界がないこと。国境がないこと。ジャンルに分けられないこと」という意味が並んでいます。まさに、その3つを軸に今回の特集は走り始めました。僕が取材を進めていて感じたことは今、目を惹かれるアーティストやカルチャーはボーダレスな活動から生まれることが多いということ。では、どうして目を惹かれるのか。それはインタビューを通して分かった気がします。

僕が担当したミュージシャンのページでは、「どんぐりず」と「新しい学校のリーダーズ」の2組に取材をさせていただきました。

どんぐりずは、CDジャケットのアートワークやミュージックビデオも自作するなど、クリエイティブな2人組です。楽曲制作だけでも大変な中、どうしてそこまで自分たちで手がけるのかを聞くと、「好きだから」と即答。続けて、「その方が一貫性が出ますよね」と。確かに彼らの楽曲を聴いてMVを見ると、スッと頭に入ってくるんです。彼らのエネルギッシュなムードが手がけるもの全てに反映されていて、気持ちがいい。これから先もぜひ続けてほしいです(熱望!)。

もう1組の新しい学校のリーダーズは、88risingという、アジアにルーツのあるアーティストを世界に発信するNYのレーベルから2021年に世界デビューを果たした4人組のグループです。88risingといえば、今年のコーチェラでの宇多田ヒカルさんのステージも記憶に新しいかと思います。ここ数年、世界の音楽シーンを盛り上げ続ける面白いレーベルです。新しい学校のリーダーズは昨年、同レーベルが主催するLAのフェスに出演。日本での知名度も一気に上がりました。彼女たちのインタビューで最も印象に残っているのが、「スピード感が全然違う」という話。「良いのができたから、はい!見て!」と言わんばかりに、コンテンツが次々とYouTubeにアップされています。あと、MV撮影のときに香盤表に書いていたのは、入りと終わりの時間のみだとか。あらかじめ決めすぎず、現場のノリで良いものを仕上げるのは、さすがアメリカだなと…。でも、そうやって作るからこそ、全員の頭を駆使して、同じ方向を向いて、楽しみながら制作ができるんだと思います。それは受け手にも伝わるわけで。面白いコンテンツができるのも納得です(僕も背筋が伸びました)。

特集の中では他に、VTuberの叶さんと白雪レイドさんに話を聞いたり(イラストも絵師さんによる描き下ろし!)、ラッパーのAwichさんが大事にしているスピリットに迫ったり。

今、要チェックのカルチャーが詰まった一冊になっているので、ぜひご覧ください!(K)



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自分のしていること(仕事や専門性の高いことなど)が過小評価されていて、日の目を見ない状態を⻭がゆく感じやすいときです。先進的すぎて理解されないとか、周知が足りないだけとか、内容が難しすぎるとか理由はあるにしても、あきらめないことが大切です。投げ出さずに目標に向かって努力を続ければ必ずチャンスはきます。

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