【睡眠アンケート】睡眠時間は増えたのに…コロナ禍で“入眠”トラブルが増加?

ライフスタイル
2021.09.01
みんな普段どのくらい眠っているのか? 睡眠に関してどんな悩みを抱えているのか? 25~39歳の女性337人に“睡眠”について聞きました。
kankyo

睡眠は好きだけど、悩みがある人が多数。

調査をすると、みんな眠ることは好きなのに、睡眠に悩みを抱えている人が多いことが分かった。

「悩みの具体例を見るに、入眠についてトラブルを抱えている人が多いというところに注意したいですね。睡眠は全てのアクションに影響する大切なもの。睡眠が乱れると、体調を崩したり、集中力が落ちて仕事の効率も悪くなるなど、ネガティブな結果に繋がっていきます。なかでも入眠は、眠りの質を高めるのに大切な過程です。ここ一年の生活様式の変化によって睡眠のリズムが変わり、まだ対応できていないのではないかと思われますね」(東洋大学社会学部社会心理学科教授・松田英子さん)

Q. 眠るのは好きですか?

A. 好き…93%、あまり好きではない…6%、嫌い…1%

アンケートで眠るのが「好き」と答えた人は93%。「あまり好きではない」「嫌い」と答えた人は7%だった。「やはり、みなさん寝ることは好きですよね。25~39歳の年代の方々は、好奇心旺盛でやりたいことも多く、睡眠は貴重なエネルギー源なのでしょうね」

Q. 睡眠で悩みはありますか?

A. 悩みがある…62%

62%もの人が睡眠に悩みがあるという結果に。「男女、年齢を問わず不眠傾向にある人はだいたい5割といわれています。ですが、ホルモンの関係で、男性よりも女性が入眠困難の悩みを抱えるケースが多いのでこのような結果になったと考えられます」

Q. 睡眠の具体的な悩みは?(複数回答)

A. なかなか眠れない…35%、眠りが浅い…31%、眠った気がしない…24%、長く眠れない…13%、深く眠りすぎる…5%、その他…9%

「なかなか眠れない」と答えた人が35%で一番多く、続けて、「眠りが浅い」「眠った気がしない」という答えが続く結果に。「睡眠に関する悩みの中でも、やはり“入眠”のトラブルを持った人が多いですね。実際、コロナ禍で睡眠時間は増えたにもかかわらず、このような悩みはかなり増えた印象です」

Q. 眠りを自己採点すると何点?

A. 100点…2%、90~99…5%、80~89点…12%、70~79点…21%、60~69点…17%、50~59点…12%、40~49点…10%、30~39点…7%、20~29点…6%、10~19点…3%、10点未満…5%

睡眠の自己採点は、70点台が最も多い結果に。40点未満を回答した人はかなり少なかった。「この結果を見るに、睡眠の悩みはあるけれど、客観的に分析するのが難しいからか、そこまで深く考えていない人が多いのかなと。眠れない日が続くと、突然不調になったりするので注意が必要です」

Q. 就寝時間は何時で、起床時間は何時ですか?

A. 就寝…0:10、起床…7:05

平日の就寝時間、起床時間の平均をとった結果、就寝が“0時10分”で起床が“7時5分”。睡眠時間はおよそ7時間だ。「おおむね、しっかりと睡眠をとれていますね。もしかすると、在宅ワークで時間に余裕ができた人が増えたからではないでしょうか」

Q. 眠りにつくまで何分ぐらい?

A. 1分以内…3%、1~5分…8%、5~10分…17%、10~20分…22%、20~30分…20%、30~40分…7%、40~50分…3%、50~60分…3%、1時間以上…17%

Q1

眠りにつくまでにかかる時間で一番多かったのは「10~20分」で22%。次に多いのが「1時間以上」だった。「1時間以上かかっているのは、あまりよくありません。無理に寝ようとするのではなく、決まった時間に眠くなるサイクルを作るのが大切です」

Q. 起きるまで、何分ぐらい?

A. アラームが鳴ってすぐ…26%、5分以内…14%、10分以内…23%、20分以内…17%、30分以内…10%、40分以内…5%、50分以内…1%、60分以内…1%、1時間以上…3%

就寝の逆で、起床までの時間を調査すると、大多数は「アラームがなってすぐ~10分以内」という結果に。「朝はやることがあるのでしっかりと起きられている人が多いのだと思います。起床後に必ずやることを決めてルーティン化すると、カラダにもいいですよ」

Q. 平日の一日の睡眠時間は?

A. 2時間未満…1%、2~3時間…2%、3~4時間…6%、4~5時間…11%、5~6時間…26%、6~7時間…28%、7~8時間…18%、8~9時間…5%、9~10時間…2%、10時間以上…1%

2264 Q2

平日の睡眠時間は、「6~7時間」が最も多い28%という割合を占める結果になった。「平均的な睡眠時間をしっかり取れていますね。日によって時間を変えずに、そのままキープすることが重要です」

松田英子さん 東洋大学社会学部社会心理学科教授。臨床心理学を専門とし、夢に関わる睡眠障害を研究。著書に『夢を読み解く心理学』(ディスカヴァー21)などがある。

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※『anan』2021年9月8日号より。写真・今城 純 スタイリスト・中根美和子 ヘア&メイク・徳永 舞 モデル・久間田琳加

(by anan編集部)

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