文・田中亜子
一生忘れられない「夫の最低な言動」
女性のみなさんに「腹が立った夫の言動」をリサーチしました。コロナ禍で夫へのイライラも増したよう!?
アルコール消毒を「無意味じゃん」
「コロナ禍も2年目に入り、夫は在宅ワークが増えましたが、それでも週3は電車通勤をしています。ウイルスにはアルコール消毒が効くというので、面倒ですけど、帰宅時は私がせっせと定期やカバンなどを消毒していました。でも、なんで私がやらなければならないのだろうと気づき、子どもじゃないんだから、帰宅したらすぐ自分でやるように言ったんですね。そしたら、何と言ったと思います?
『え、無意味じゃん』
あんた、この2年間、ニュースの何を見てきたの? もうホントに呆れたというかうんざりしました。『もし、ウイルスを持ち込んだら罰金10万ね』と真顔で言ったら渋々やるようになりましたけど」(30歳・IT関連)
消毒に対して、ひとによって意識の差がありますよね。でも、それでかかってしまったら本人は自業自得ですけど、周囲に迷惑がかかることを忘れてはいけません。ひとりひとりの心がけが収束への近道のはずです。
次も、コロナ関連のエピソードです。
逆ギレして「俺をばい菌扱いするなよ」
「ヨーロッパ圏在住です。日本よりも感染者数が多くて大変な状況ですが、夫の仕事は会社じゃないとできない作業で、ほぼ毎日出勤しています。ですから、私は消毒を常に意識しています。でも、あまり強く言うと、逆ギレするんですよね。
『俺をばい菌扱いするなよ』って。
いやいやいや、はき違えてますよね。私は、夫に付着しているかもしれないウイルスに嫌悪感があるのであり、夫本人を嫌っているわけではないんです。逆ギレの意味がわかりません。こっちも好きで消毒してるわけじゃない。っていうか消毒なんか正直やりたくない! そのへんをわかってほしいですよね。コロナでこんな窮屈な世の中になり、ただでさえ腹立ってるのに、夫にもイライラしてしまいます」(32歳・主婦)
もう完全に幼稚ですよね、夫の思考が。キレるポイントがズレてますね。とはいえ、こんな状況では、お互い冷静に落ち着くことが大事です。夫も夫で、毎日大変なのでしょう。そんな時は変に噛みつかず、深呼吸して楽しいことでも考えましょう! 食事後や休日など精神的にゆとりがあるときに、ご自分の気持ちを夫に伝えるのもいいかもしれません。
最後は、ポイントがズレてるつながりのエピソード。
子どもに「ママが怒るからやめなさい」
「4歳の息子がいます。ほぼ私が育児をしていて、休日のほんの少しだけ夫が見るといった感じです。その時に、子どもを注意した夫の言葉が忘れられません。
『そんなことをしたら、ママに怒られるよ~。だからやめなさい』
一番いけない叱り方の代表例ですよね。ママが怒るからやめる、なんて問題の本質がわからないままじゃないですか。もう情けなくて。どうしてこんな人が夫で、我が子の父親なのだろうと心の底から残念に思いました。それをしたらいけない理由をきちんと説明するように諭しましたけど、なんでこんなことも言わなければいけないのだろうと思いましたね」(33歳・会社員)
育児は女性がするもの、と思っている男性が残念ながらまだいるよう。きっと、ご自分の育ってきた環境がそうだったのかもしれませんね。そうであれば、夫婦ですることを想像できないのでしょう。教えてあげるしかないように思えますが、結婚前に育児についての考え方を話し合っておくのがよさそうですね。
以上、一生忘れられない「夫の最低な言動」でした。カチンときたり、ムカッとしたり、夫のことを腹ただしく思う人は大勢いると思いますが、別れる気がないのなら、なるべく引きずらないようにしたいですね。相手の人間性を変えるのはけっこう大変な労力がいりますし、よっぽどのことがないと人は変わらないように思います。屁でもない、と気に留めないようにするのも時間を無駄にしない生き方のひとつだと思います。
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