親に相談するはNG? プロが教える「転職」の落とし穴3つ!

ライフスタイル
2018.12.08
チャンスが広がって転職しやすい時代とはいえ、判断ミスや思い込みが命取りになることも…。うっかりハマりがちな“落とし穴”を回避して理想のキャリアチェンジを叶えよう!

まず転職活動は、さまざまなリスクを回避するためにも前職に在職中にスタートするのが大前提。希望の企業が見つかったら、しっかりリサーチして曖昧なところは応募前に確認すること。そして、面接では「等身大」を心がけて。内定だけを目的にすると、転職してから後悔するハメに…。

「企業のHPや求人サイト、口コミなどを参考に、条件面はもちろん、社員の雰囲気や社風まで多角的にリサーチしましょう。そうすれば、入社後の『こんなはずじゃなかった』も防げます。また、不利になりそうだからと、結婚や出産の予定を隠すのはNG。内定をもらえても、あとあと信用を失って働きづらくなります」

と、転職エージェント「morich」代表の森本千賀子さん。新卒の就活と違い中途は企業側も「短期決着」が基本。

「1か月活動をして決まらなかったら希望職種を変える、成長業界の企業を選ぶなど見直しも必要です」

と、マイナビキャリアアドバイザー・千本佳奈子さん。エージェントなどへの相談は無料だから、「転職のプロ」の力は大いに活用しよう。ひとりで活動するより、効率よく成果が出せるはず。

資格は一部の場合を除いて重視されません!

転職

「あれば安心!」と、やみくもに資格取得に走ってもメリットは皆無。「弁護士などの専門資格が必須な職種は例外として、実務経験にまさるものはありません。資格の勉強をする時間があるなら、今の業務の習熟度を上げるほうが自分のバリューはアップします」(森本さん)。「資格で有利になる可能性があるのは、成長業界でもある医療に従事する医療事務。また、英語力は業務で使わない限り、それほど求められません」(千本さん)

給料交渉を自分ひとりで行うのは至難の業。

転職

少しでもいい条件で入社したいのは当然のこと。でも給料交渉は危険な“諸刃の剣”にも。「自分で相談できるタイミングとしては面接の場面ですが、交渉すると心証が下がってしまう不安も。コンサルタントなどに入ってもらい、客観的に探ってもらうのが賢明です」と話すのはコンコードエグゼクティブグループ・西谷有生さん。「自分ひとりで給料を交渉するのは、言い方やタイミングが難しい。評価軸や将来的に給料がアップする制度があるかを確認するのはOKです」(千本さん)

身近な人に安易に助言を求めないほうが安全。

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転職活動中はなにかと迷いやすいもの。でもパートナーや親など身近な人に相談してしまうと、最良の選択から遠ざかることも…。「転職市場を把握している、プロに相談するのがおすすめ。セカンドオピニオン的に複数人に聞くのがベスト」(西谷さん)。「エージェント以外にも、自分との利害関係がなく、客観的にアドバイスをくれる人が◎。特に自分のロールモデルに近い人からは有益な意見を得られそう」(森本さん)

森本千賀子さん 昨年リクルートを退社して、(株)morichを設立。転職エージェントを軸に、さまざまな相談業ほか講演活動も。『本気の転職パーフェクトガイド』(新星出版社)など著書多数。

千本佳奈子さん (株)マイナビのキャリアアドバイザー。求職者との面談をもとに適切な情報を精査して提供し、ひとりひとりに合ったキャリアプランを提案している。人材業界歴は11年。

西谷有生さん (株)コンコードエグゼクティブグループのゼネラルマネージャー。長年コンサル業界に従事した経験と転職支援の豊富な実績を活かして、望むキャリアの実現をサポート。

※『anan』2018年12月12日号より。イラスト・谷口奈津子 取材、文・熊坂麻美

(by anan編集部)


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