甘美なパフェ&デセールの世界
小さめでも喜びは∞。発見に満ちた香るパフェ。
ASAKO IWAYANAGI SALON DE THE(アサコイワヤナギ サロン・ド ・テ)
パルフェ バンビ ショコラ¥2,530
パフェにクレープ、お食事も。岩柳麻子シェフの3店目はフランスのサロン・ド・テみたいにいろんなメニューが勢揃い。あれこれ食べたい、を叶えるパフェは、これまでの「パルフェビジュー(R)」より小さめ。けれど緻密さとクリエイティビティは変わりない。チョコレートはオリジナルブレンドしたほどよく酸味あるタイプ。チョコとイチゴとのフルーティな調和に、スパイスがぐっと奥行きを深めていく。ベリーのマリネにはタイムとカンボジアの生胡椒塩漬けをほんのり効かせ、塩気と気品を添えて。底のチョコソースは花椒を潜ませ、柑橘系の香りでカカオの果実味を際立たせる。〆にしっかりチョコを感じつつも爽快。きっと心躍るパフェ体験になる。
イチゴとチョコレートの王道の組み合わせに、アジアのスパイスが美味しい個性をプラス。フルーツは旬で替わり、季節ごとにまた新たなチョコレートパフェに出合えます。
広々したフロアはどの席からもキッチンが覗け、臨場感たっぷり! 岩柳麻子シェフ初のイートイン専門店。東京都世田谷区等々力4‐5‐9‐2F TEL:03・6432・1158 8:00~18:00 月・火曜休(祝日の場合営業)
パリのレストランデセールの陶酔を、いつでも鎌倉で。
Regalez-Vous(レガレヴ)
プロフィットロール¥3,000(コーヒーor紅茶付き)
レストランでしか味わえないデセール、しかもリアルなパリの一皿に出合えると話題の新店。佐藤亮太郎シェフはフランスで26年、一流パティシエやシェフと肩を並べて仕事をしてきた。プロフィットロールは歴史的レストラン『ラペルーズ』のシェフパティシエ時代に生み、パリの食通たちを熱狂させた味。香り高いバニラアイスが詰まったシューにフルーティな温かいチョコソースをとろり。決め手は仕上げにかけるペカンナッツ、カカオニブ、フルール・ド・セルのクロッカン。口溶けの中でカリカリ噛むと、チョコの酸味と甘さに香ばしさと塩・苦・旨味が重なり、カカオに没入してしまう。儚い一瞬だからこそ炸裂する、デセールの喜びがここにある!
ベリー系の酸味とカカオ感を併せ持つチョコレートを、クリームでなく水でのばして個性をあらわに。クラシックなデセールが、カカオの果実味やクロッカンで新鮮な印象へ。
小上がりのカウンターはステージさながら。佐藤亮太郎シェフの鮮やかな仕事や、甘い香りや音のライブ感に気分が上がる。神奈川県鎌倉市御成町10‐4 TEL:0467・81・3719 8:30~19:00(18:30LO) 無休
お酒なのかパフェなのか? 大人の嗜み、バーでパフェ。
ウェスティンホテル東京 エグゼクティブ バー「ザ・バー」
ラズベリーとピスタチオのチョコレートパフェ¥3,000(サービス料込み)
週末の夜はオーセンティックなホテルバーへ。そんな大人の世界に憧れるけどハードルが高い、という人に、パフェが入り口になってくれる。「ウェスティンホテル東京」のメインバーのパフェは期待を裏切らないお酒っぷり。ピスタチオと真っ赤なベリーのチョコレートパフェには、ラズベリーブランデーを。通常スイーツには薄めたりアルコールを飛ばしたりして使うけど、そのままたっぷりとチョコレートケーキ部分にかけてしまう。口にすればじゅわり、カクテルだっけ? と思うほど攻めたアルコール感。濃密なパフェを洋酒がまとめるように、キレで甘さを切りつつ、ラズベリーの香りを纏わせる。これが本当の夜パフェだ!
相性抜群のピスタチオとラズベリーに、アイスやケーキなど各所にチョコレートが。生チョコもラズベリーブランデー入り。2/27までの金~日・祝日の16:30~20:00限定。
20年以上エグゼクティブペストリーシェフを務める鈴木一夫さんの独創的パフェをシックなホテルバーで。東京都目黒区三田1‐4‐1 ウェスティンホテル東京1F TEL:03・5423・7285 12:00~23:00 無休
※『anan』2022年1月19日号より。写真・青木加代子 イラスト・Shapre 取材、文・chico
(by anan編集部)