スペイン「3ツ星」料理をお供に東京のド真ん中で“ピクニック”!

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2017.10.03
レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回は『ENEKO Tokyo(エネコ トウキョウ)』のランチコースです。
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9月7日、六本木にスペイン・バスク地方の3ツ星レストラン『アスルメンディ』のシェフ、エネコ・アチャ・アスルメンディ氏がプロデュースする『エネコ東京』がオープンした。日本の食いしん坊たちの間でも「もう行った?」とその話題で持ち切りだ。

入り口から通路をすすむと吹き抜けの中庭に出る。スタッフが予約を確認し、奥の「グリーンハウス」へ。ここで食前酒とバスケットが差し出され“ピクニック”が始まる。どれも小さなスナックだが、繊細な味わいのミクロ料理が体感できる。そしてゆったりと2階のレストランへ。

1品目には“トリュフ卵”が出る。エネコシェフの料理は、素材を強調して印象付けるところが特徴。卵のおいしさは卵黄にある。そこで卵黄だけを取り出し、相性抜群のトリュフのエキスを注入。これを一口で食べると、口の中で一気に味が弾ける。これがエネコスタイルなのだ。どの料理も見た目は色鮮やかで愛らしいが、何を味わっているのかがはっきりと伝わるのが印象深い。

料理はコースのみで、ランチは5000円から、ディナーは9500円から。東京でこれだけ贅沢な空間を使い、かつスペインの3ツ星の料理をこのお値段で味わえるとは驚き。これは行くべき!

ENEKO Tokyo 東京都港区西麻布3-16-28 TOKI-ON西麻布 TEL:03・3475・4122 ランチ12:00~15:00(14:00 LO) ディナー18:00 ~22:30(20:00 LO) 年末年始休(土・日・祝日は要問い合わせ)

ランチコース“TOKI-ON”¥5,000。写真はどのコースにも付く“ピクニック”。ホウレンソウを練り込んだ生地の上にチーズクリームを絞った“チーズケーキ”、バスク地方伝統の白ワイン“チャコリ”のボンボン“カイピリーチャ”、燻製した鰻のクリームをはさんだ“鰻のブリオッシュ”(内容・種類は違う場合もあり)。

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。

※『anan』2017年10月4日号より。写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子

(by anan編集部)

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