
言語の壁を越えてお笑いを世界へ届ける。文字通り、そこに日々チャレンジしているのがこちらの“コメディナイト”。お客さんの3分の1くらいは外国の方だとか。
将来、ノンバーバルなコメディが主流に!?
「日本のカルチャー、エンターテインメントのショーを観てみたい、堪能したいという方が多いですね。外国のお客様は、日本のお客様とはまた違ったリアクションで、公演を一緒に盛り上げてくださるので、演者も一層、楽しませようってなってます」(よしもと道頓堀シアター支配人・池本拓巳さん)
でも、笑いのツボは同じだとか。
「言葉の壁はありますが、笑いの感覚、ツボは日本も世界も一緒で、笑わせ方の手段が違うだけじゃないかと。その中で日本のお笑い文化は、世界の中でも最先端を行っていると思います。漫才を全部英語にしたパターンから、一芸に秀でた笑いや、自分の体を活かしたり、パントマイムやマジックなどのパフォーマンスまで、今、笑わせ方は本当に様々。だから日本人が面白いと思うことを、パッケージや形式、伝え方を変えて披露すれば、絶対に世界に通用するはず。なので、ここから世界へ、というのは夢物語じゃなくて本当に実現可能なことだと思います」
となると“コメディナイト”のスタイルが、将来日本のお笑いを世界へ届ける軸となる可能性も。
「今の日本のお笑いが、30年後、50年後もこのままの形で残っているかどうかはわかりません。エンターテインメントにおいて世界との垣根がどんどんなくなっていくなかで、もしかしたらお笑いも、英語や非言語表現でのパフォーマンスが主流になって、今やっている“コメディナイト”のスタイルが、全国の劇場でも当たり前になっているかもしれません」
Yoshimoto Comedy Night OWARAI
Information

3月にできた「よしもと道頓堀シアター」で、毎週金・土曜夜に開催。この日は、英語が堪能な新喜劇座員・のぶよしがMCを務め、清川雄司、ビコーン!、らいおんうどん、こっこ、華山が出演。大阪府大阪市中央区道頓堀1‐7‐21 中座くいだおれビル6F ¥3,000(1ドリンク付き)画像の人物は、きょうくん、コヴァンサン(ザ・プラン9)。
anan 2454号(2025年7月9日発売)より