“天狗の兄弟”が織りなす、楽しくて優しい夏、再び。
――約1年ぶりに、早くも続編が見られることを嬉しく思います。
駒木根:出演作でシーズン2が実現したのは初めてなので、僕もシンプルに嬉しいです。チーム一丸で作ったシーズン1を楽しんでくださった方がたくさんいたからこそだと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。
越山:ちょっと! 僕の話すことなくなっちゃうじゃないですか(笑)。僕は一時期、周りの人から「天狗さん」って呼ばれていたんです。そのくらい反響がありましたね。
――前作は、兄弟の距離が少しずつ縮まっていくのが印象的でしたが、それぞれの役や物語の世界観にスムーズに戻ることはできましたか?
駒木根:どう、難しかった?
越山:難しいかどうかっていうより、オンに関して僕は役作りをほとんどしないで、基本的には素に近い状態で演じています。
駒木根:たしかにオンも敬達も前回は14歳だったけど、この1年で背が伸びて声変わりもしたよね。シーズン2ではちょっとだけ大人になったオンを見られるけど、それはあくまで敬達の部分だったりもする。オンと敬達の成長という意味で2倍楽しめるし、このタイミングで同じ役を演じられたのは幸運だよね。表情も前作と全然違うし、外見は大人になってるんだなって思いました。
越山:「外見も」って言ってもらっていいですか?(笑) 僕の成長というか変化としては、アブみたいな虫がだいぶ平気になりました。
駒木根:1年前は逃げ回ってたのに、今回の撮影後半は「俺に任せてよ」って、ずっとハエたたきを持っていたよね。むぎ役の犬のスピカのことも前回は怖がってたけど、積極的に近づいて「本当にかわいいなあ」ってかまってたしね。
――本当に、オンと重なりますね。
駒木根:基は逆に変わらないほうが物語としても締まると思ったので、そこは意識しました。だけど料理シーンは久々だったので、緊張感がありましたね。特に敬達が包丁を持つとスタッフさんも緊張して、「猫の手!」って3方向くらいから声が飛んできたりして(笑)。相変わらず温かい現場だなって思いました。
――改めて、続編の見どころは?
駒木根:おいしそうな料理ときれいな映像っていう軸の部分は変わらず、オンの友達や有意(ゆい)のお兄さんなど新しいキャラクターも出てくるので、また違う角度から物語を楽しめるんじゃないかと思っています。
越山:大きく変わらないけど少しずつ変わっているのが隠遁生活のよさだと思っていて。言葉にするのが難しいですが、シーズン1からの成長や変化を楽しんでいただきたいです。
駒木根:そうだね。刺さる人にはきっと刺さってると思うよ!
PROFILE プロフィール
駒木根葵汰
こまぎね・きいた 2000年1月30日生まれ、茨城県出身。高校生時代、SNSでスカウトされて芸能界に。’21年『機界戦隊ゼンカイジャー』で主役を務める。主な出演作に、ドラマ『星降る夜に』『25時、赤坂で』など。
越山敬達
こしやま・けいたつ 2009年4月21日生まれ、東京都出身。9月に公開された初主演映画『ぼくのお日さま』がカンヌ正式出品・TAMA映画賞最優秀作品賞受賞など話題に。出演映画『国宝』が2025年公開予定。
INFORMAITON インフォメーション
火曜ドラマ9『天狗の台所 Season2』
NYへ帰っても隠遁生活を忘れられずにいたオンは、母とのケンカを機に基のもとへ。ふたりの丁寧な暮らしが再び動き出す。原作は田中相さんの人気コミック。BS‐TBS、BS‐TBS 4Kで毎週火曜21時~放送中。全10話。ⒸBS-TBS/maroyaka