大胆なこの時代劇の脚本を手がけたのは、前田司郎さん。
「初めは、何も起きないし危なくもない『あぶない刑事』のパロディを即興演劇のようにやろうと考えていたんですが、予算的に叶わなかった。その路線で何かできないかなと思ったときに、NHKだから大河じゃないか! と提案して。前向きなお返事をいただいたので下準備をしてプレゼンしたところ、返ってきたのが『時代劇はできません』でした」
意外な返答に驚きながらも、予算的な問題が理由と理解した前田さん。何をそぎ落とせばできるかを交渉し、了承を得ることに成功。「ここまでちゃんとやってもらえるとは思ってなかった」と本人も驚くほどの舞台美術も完成する。ただ、戦国時代のリアリティをドラマ上、どう表現するかは悩みどころだったという。
「実際、人が殺されていて、貧富の差もものすごくあるというリアリティをどう処理するかは悩んで、かなり虚構に転ばせています」
時代考証一切なし! という思い切りの良さも前代未聞である。
「歴史って、たくさん人を殺した人のことしか書かれていないじゃないですか。都合のいいように残されているはずだから、格好悪いエピソードは省かれるんじゃないかな。なかには合戦もしないし、何もしないで地域を治めた武将とか、名前が残らないような人もたくさんいたんじゃないかと。勝手な想像ですけどね。そういう人の話があってもいいなって。それに、昔も今も、人間が考えてることの根本は、そんなに変わってないんじゃないかなと思うんです。まぁ、実際、生きていけなかったでしょうけどね、こんな人たち」
ネプチューンの仲の良さが、作中に滲み出ているのもまた面白い。
「3人集まると、笑えるだけじゃなく彼らを好きになってしまう。その魅力を生かしたいなと思いました」
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