4月に改名し、新たなスタートを切った佐藤勝利さん、菊池風磨さん、松島聡さんの3人。Sexy Zoneとして過ごした12年間を“sz”の2文字に込め、timeleszというグループ名を発表した。同時に、5人で描いた夢を叶え、より大きなグループに飛躍するため、新メンバーを募集し公開オーディションをおこなうことも発表。こうして始まったtimelesz projectは、5月にWebサイトで募集を開始。エントリー総数はなんと1万8922人。そこから厳正なる審査の末、約350人が1次審査を通過。応募書類すべてに目を通したメンバーが、2次審査では候補生たちと直接対面。現在はその2次審査の真っ只中だ。このオーディションの様子は9月13日よりNetflixで世界独占配信され、さらにananでもプロジェクトの経過を短期集中企画としてお届けすることが決定!
今回は、候補生たちと対峙した今の想いを菊池風磨さんに伺いました。
――timelesz projectのきっかけは、菊池さんのアイデアでした。
僕の中で最初に構想が生まれたのは、’22年にマリウス(葉)が辞める時でした。ぼんやりとなんですけど、Sexy Zoneではなくなる気がしたんですよね。マリウスの卒業やその後の4人での活動を否定するわけじゃなくて、5人でなくなった瞬間に、Sexy ZoneであってSexy Zoneじゃないような感じがしたんです。これまで5人で乗り越えてきた自負があるからこそ、メンバーが減ることへの違和感が僕にはあって。それならば、メンバーを増やして再出発する選択肢もあるんじゃないかという考えが生まれました。5人から4人、そして3人になり、これはいよいよ減りすぎたなと。さらにグループ名を変えることで、認知度が落ちてしまうだろうと。歌番組で紹介されても“timeleszって誰?”って“はてな”がつく感じがどうしても拭えなくて、メンバーを増やすことが僕の中でより具体的な意味を持つようになりました。人数が少ないからダメという意味でも、増やせばそれでいいわけでもないんですけど、パフォーマンスの見せ方として幅が狭まる感じがどうしてもあったんです。そのタイミングで勝利と聡ちゃんに話しました。
――そして、構想を実行に移す決断を3人でしたと。
そうですね。ファンの方たちのことを思うと、覚悟なしには決断できなかったですし、決めた時点で、全員に肯定されるなんて1ミリも思っていませんでした。この事務所でデビューした後に、人数が増えた例はないですしね。timeleszに限らず、この事務所のファンの方たちにとって“グループ”への想いが強いことは当然知っていました。でも、どうシミュレーションしても、このプロジェクトは上手くしかいかないんですよ。この言葉が無責任に聞こえてしまわないように、誠意を尽くして説明することは必要不可欠です。それができるメンバーだとも思ったんですよね。Sexy Zoneが3人と2人に別れて活動することになった時なんて、死ぬほど批判されたわけで。あれは自分たちが決めたことではないけれども、諦めずに誠意をもってやってきたつもりです。それができたメンバーと一緒だから、今回のプロジェクトも絶対に上手くいくなと。根拠のない自信に聞こえるかもしれないけど、スタッフを含めたこのチームのこれまでの実績とポテンシャルを考えれば、僕にはものすごく合理的でロジカルな選択なんです。だからこそ最後のチャンスをこのチームになら懸けられると思いました。
――“最後のチャンス”とは?
アイドルとして後がないという意味です。このプロジェクトが始まっていなかったら、タレントは続けても、アイドルは辞めていました。そのくらいtimelesz projectはアイドル人生の瀬戸際に立った僕の、のるかそるかの大勝負なんです。
――前例のない試みに挑むことと伝統を守ることのバランスをどうとっているのでしょう。
うちの事務所は、先輩たちが未開の地を切り拓いてきたことで、文化や伝統が生まれてきたと思うんです。その伝統をリスペクトしつつ、でも先輩たちが開拓してくれた道をなぞるだけじゃなくて、新しいことに挑戦することこそが俺らのポリシーだと思います。だから、時には怒られながらも、僕らにできる新しいことをしてきました。歴史があるということは、その挑戦が伝統に反するととられてしまうかもしれない。でも、僕はそうじゃないと思っていて。ちゃんと新しいことを取り入れていかないと、大切にしていきたい文化や伝統が…、いや、それ以前に僕ら自身が滅びかねない。そうならないために、新しいところにリーチしていくんだという気概が、これからも走り続けていくためには重要だと思うんです。だから、新しいメンバーには会社の伝統や文化を理解して、自分の中に落とし込んでいる方を選びたいですし、逆にそこに迎合するだけの人を採るつもりはありません。現時点では不確定なことが多いので詳しくは触れられないですけど、文化と伝統という意味では、ジュニアからもtimeleszにぜひ来てほしいです。
後編は2024年10月12日(土)20:00配信予定です。
きくち・ふうま 1995年3月7日生まれ、東京都出身。昨年、4期連続でドラマに出演し、バラエティでも活躍。恋愛リアリティショー『キミとオオカミくんには騙されない』(ABEMA)でMCを務める。
タイムレス 2011年11月16日、5人組アイドルグループ、Sexy Zoneとしてシングル『Sexy Zone』でデビュー。同グループ名での活動は2024年3月31日をもって幕を閉じ、4月1日より、「timelesz」に改名。現在は佐藤勝利、菊池風磨、松島聡の3人で活動する。6月19日timeleszとしての1st EP『timelesz』をリリース。メンバーは、ドラマやバラエティ、舞台など様々な分野で活躍中。現在、「timelesz project」として新メンバー募集オーディションを開催中(特設サイト https://timelesz-project.com/)。
『timelesz project ‐AUDITION‐』
オーディションの様子は9月13日よりNetflixで独占配信。現在、timelesz公式YouTubeで、現メンバーの3人自らがオーディションを行う様子が一部公開されている。その映像からは現場の緊張感溢れる空気が伝わってくるが、彼らがそれだけ真剣にこのプロジェクトに臨んでいるということ。メンバー決定は来年初頭を予定。その様子を追いかける配信が決定し、世界配信も予定されている。
※『anan』2024年9月18日号より。取材、文・小泉咲子 望月リサ
(by anan編集部)
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【timelesz project #START①】佐藤勝利「いろんな想いが交錯する中で、僕にとって一番前を向いて進んでいける選択肢」
【timelesz project #START②】佐藤勝利「いい仲間と出会い、僕の理想を超えたグループだと言えるように」
【timelesz project #START③】松島聡「僕らの12年の歴史も大事にしてくれる方であってほしい」
【timelesz project #START④】松島聡「みなさんが安心して応援できるように、来年からは新生timeleszとしての地盤をしっかり固めていきたい」