僕ら、番組に関しては“ゼロ努力”だと思います。
――番組の配信開始から約2年半。当初、手応えを感じていましたか?
阪本:手応えはマジでゼロでしたね。最初は誰も聴いてなかったと思いますし。
中谷:Podcast自体よくわからんくて、「ま、どうせ誰も聴いてへんやろ」って言ってましたね。
阪本:グッズで僕らのビキニ写真集を作ったのも“終わってもええか”と思ってたから(笑)。番組愛がまだ全然なかったから、無責任に言えたんです。
――中谷さんの中学時代のブログをひもとく回やディープな下ネタ回など多彩なトーク内容が人気ですが、毎回打ち合わせしているんですか?
中谷:収録前なんも考えてないです。
阪本:ラジオ局に入って“どうしよ、喋ることない”ってなって、そこでやっと“悩みあったかな”とか考えてます。
中谷:話し出したものの落としどころどうしよ…って時もめっちゃあります。
阪本:ちっちゃいことからよう膨らんだなってこともあるし、話が脱線して全然ちゃうところで終わることも。話してみるまでわからんって感じですね。
中谷:3回限定とかやったら僕らも気合入れてやりますけど、まあ今後もずっとやっていくし…ぐらいに思ってます。
阪本:僕ら、『うなげろりん』に関しては多分“ゼロ努力”ですよ(笑)。
――と言いつつ、トークをきっかけに中谷さんが一人ミュージカルを上演したり、番組イベントで阪本さんが自作マジックを披露したりと、カロリー高めの企画に挑んでますよね。挑戦する時の心の支えは何ですか?
中谷:“番組のため”とか熱い思いを期待されてたかもしれんけど、ほんまになくて(笑)。やらないままでは終われへんから、やったっていうだけです。
阪本:心の支えとかはないですね。
――今後の展望はありますか?
阪本:語弊があるかもしれないけど、たくさんの人に聴いてほしいっていう思いはあんまりなくて。変わらずにやっていけたらいい。
中谷:自分らの好きなようにやって、それを“好きや”って言ってくれる人がいたらそれでいいかなって思います。
――いつまで続けたいですか?
阪本:芸人をやってる限りは続けていけたらありがたいですけどね。ただ、中谷を殺したいくらいの関係性になってしまったら無理かもしれん。
中谷:ま、それはそうやな(笑)。
『マユリカのうなげろりん!!』 ラジオ関西Podcastにて毎週土曜23時頃配信。彼らのレギュラーラジオ番組が年4回放送になったことから配信を開始し、YouTubeにて動画版も公開。今年1月開催番組イベントの配信チケット販売数は1万6500枚。
マユリカ 右・中谷 ツッコミ担当。左・阪本 ボケ担当。共に兵庫県出身。3歳からの幼なじみ二人が、大学時代にコンビを結成。昨年春に関西から東京進出を果たした。2023年M‐1グランプリのファイナリスト。
※『anan』2024年3月27日号より。写真・KAZUYUKI EBISAWA(makiura office) インタビュー、文・真島絵麻里
(by anan編集部)