B子:ドラマや映画って、一般的には主役や脚本に惹かれて観ることが多いと思うけど、ここ数年、主役の横で輝くバイプレイヤーに、すごく目を奪われるんだよね。
C子:わかります。味のあるいい男の宝庫なんですよね、その枠。
B子:ということで、まずはそんなバイプレイヤー枠から、気になる“大人の男”を選出しようと思うんですが…、A子さん、たくさん挙げてきたね。
A子:へへへ。
C子:さすがA子先輩。ダテに演劇にどっぷりつかってないです!
A子:いやいや…(笑)。今、気になるバイプレイヤーの人って、演劇出身の人がけっこう多いんだよね。だからまあ、舞台をよく観ていると、結果的に詳しくなるというか…。
B子:そんなA子さんが、今一番気になってるのは誰?
A子:気になる人が多すぎるんだけど、まずは、古舘寛治さん。

C子:好き~!
B子:いきなりそのテンションですか(笑)。
A子:この人は、声が素敵なんだよね。渋くていいの。
C子:CMで、タクシー運転手かなんかやってましたよね。私もそれを見て以来、なんか気になってます。印象的なヒゲと渋い声。
A子:私も初めて舞台で見たとき、「なんだ、このヒゲ&渋い声の素敵な男は?!」って思った(笑)。
B子:映画『淵に立つ』の、追い詰められていく夫役が良かったな。
A子:同じ渋い声シリーズでいくと、小市慢太郎さんもいいよね。

B子:小市慢太郎さんって、この“大人の男”の特集でおなじみの、イケメン一覧ページの常連じゃない? 編集部での人気、高いよね。
C子:この人も、ちょっと枯れてるところが素敵です~。男の白髪っていいですよね。ダンディ度が上がると思う。
B子:白髪…。女子の白髪は…?
C子:ヒィィ! やめて!!
A子:そういうの、いいから(笑)。で、小市さんは、基本の顔が笑ってる系だから、優しい役をやってもハマるし、怖い役をやると逆にますます怖くなるところがいい。
B子:おんなじような、優しい人は優しく、怖い場合はもっと怖く見えるバイプレイヤーといえば、野間口徹さんも気になる。

C子:名刺のCMの人!!
B子:そうそう! 松重豊さんと満島真之介くんと一緒に出てるやつね。あれ、印象的。
A子:野間口さんは悪役を演じることもけっこう多いんだけど、この穏やかなお顔で悪人を演じられると、なんかゾクゾクしちゃう。
C子:あ~、ゾクゾクしちゃう系の人、私、います。津田寛治さん。

B子:津田さん、私も好き~。たけしさんに直訴して、映画に出してもらったエピソードも好き。今公開中の『アウトレイジ 最終章』でも、怖いお兄さんをいい感じに演じてらして、グッときた。
A子:ちょ、津田さん、もう52歳だってさ…。見えない…。
C子:マジですか?! 全然見えない…。なんかこの間『メレンゲの気持ち』に出てて、「近所のカラオケに、歌の練習に行く」って話をしてて、硬派なイメージとのギャップに、心を撃ち抜かれました。
A子:この秋から始まった『水戸黄門』にも出てるんだよね。
C子:え、何役?! うっかり八兵衛とかですか?!
A子:風車の弥七(笑)。
C子:よかった…。
B子 悪そうなおじさんが大好物! 目覚めは中学時代、角川映画の『探偵物語』の松田優作。以降すっかり年上好みの道を驀進中。
C子 声の低いダンディ系のおじいさんが大好き! 某アイドルの舞台の客席で、“ブラボー”と叫んだ北大路欣也さんに胸キュンしたらしい。
古舘寛治さん(49歳) ふるたち・かんじ 1968年生まれ、大阪府出身。NYで演劇を学び、劇団「青年団」に入団。以降、ドラマや映画を中心に活躍。’19年NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に出演決定。
小市慢太郎さん(48歳) こいち・まんたろう 1969年生まれ、大阪府出身。大学時代に劇団に参加し、俳優の道へ。’11年、NHK朝ドラ『てっぱん』で高い評価を。11/25よりドラマ『精霊の守り人 最終章』(NHK総合)に出演。
野間口 徹さん(44歳) のまぐち・とおる 1973年生まれ、福岡県出身。信州大学時代に演劇活動を開始。以降、舞台、ドラマ、映画など幅広く活躍中。コントユニット「親族代表」としても、不定期に公演を行っている。
津田寛治さん(52歳) つだ・かんじ 1965年生まれ、福井県出身。北野武監督に直接売り込み、『ソナチネ』で映画デビュー。現在、ドラマ『水戸黄門』(BS‐TBS)に出演中。
※『anan』2017年11月15日号より。
(by anan編集部)
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