
「大好き」なもの=“推し”を追い求める癒しの旅を案内する特集「夏の推し旅2025」。そのカバーを飾るのは、メジャーデビューからちょうど10年の2025年7月8日にアニバーサリーベストアルバム『10』をリリースしたMrs. GREEN APPLE! 表紙初登場、そして記念すべきタイミングということで、表紙・中面グラビアともに使用カットが異なる2種を同時刊行。POPver.とMODEver.の、コンセプトが異なる2つのテーマで撮影を行いました。
この日は限られた時間内で5回のセットチェンジを含む7パターンの撮影に挑み、なかには1カットの撮影に3分もかけられないものも…という超ハードなタイムスケジュール。「間に合わなかったら、どれか1パターンは諦めるのもやむなし」という状況のなか、カメラマンの指示を瞬時に汲み取り表情とポーズに反映させる3人のおかげで、無事に全カットを撮影することができました。瞬発力と表現力、決めるべきタイミングを逃さないプロの仕事っぷりにスタッフ一同からも感動のざわめきが。
3人のおかげで、せわしない現場がふわっと和み、笑い声があがる瞬間もたくさんありました。料理が並んだテーブルを囲むセットで、スタッフの指示が出る前からバウムクーヘンをひょいっと口元へ運び、ワチャワチャの流れを作ってくれた大森さん。若井さんがドーナツを大森さんに食べさせようとする際には「小さいのでいいって!」とサイズ感を心配する大森さんに、「どうしようかな」とばかりに微笑む若井さんの姿も。そこへさらに、ニコニコ笑いながら「じゃあお茶も同時に飲ませちゃお!」と茶器を差し出す藤澤さんが加わり、現場は大盛り上がり! 仲良し感が伝わってくる場面はこれだけではなく、学校をイメージした撮影では、先生役の大森さん&生徒役の若井さん・藤澤さんでの寸劇調のやりとりも見ごたえたっぷり。ふむふむと本を読みながらペンを走らせる藤澤さん、椅子にドカッと腰掛けペンを鼻の下に挟んだりとちょっと不良風の若井さん。その二人の後ろを歩き、きちんと勉強が進んでいるかチェックしている雰囲気を出す大森さん。藤澤さんの肩を揺らして鼓舞したり、若井さんの肩を抱いてどこか遠くを指さしてみたり…名教師っぷりが炸裂しました。
誌面掲載用の直筆ひとことメッセージをお願いしたときの反応にも、個性が溢れます。トップバッターとして試行錯誤しながらしっかり仕上げてくれた若井さん。スタッフと一緒に盛り上がりながら楽しそうに書いてくれた藤澤さん。そして、一切の迷いなくスタイリッシュなメッセージを完成させた大森さん。ペンの動きの速さに、若井さん&藤澤さんからも「速っ!」と驚きの声があがりました。
ソロインタビュー&座談会では、フェーズ2の振り返りやアルバム『10』のお気に入り楽曲、メンバーそれぞれへ贈る「改めまして」のメッセージに加えて、「アーティストとしての規模はどんどん大きくなっているにもかかわらず、人としての大切な部分を麻痺させない秘訣は?」といった、内面を覗き込むような質問もさせていただきました。どの質問に答えるときも、とても真摯に慎重に、傷つく人がいないように、でも意図がしっかりと伝わるように言葉を選ぶ3人の姿から、その人柄が伝わってきます。
全編にわたって、Mrs. GREEN APPLEというバンドがこれまでに辿ってきた道のり、そしてこれから待っているであろうさらに輝かしい未来へと思いを馳せざるを得ない、そんな特別な撮影となりました。ぜひ、“今”のミセスの多面的な魅力を切り取った記事、お手元でご覧ください!(SK)

教室風セット。「このカットは先生と生徒風で賑やかに撮りたいです」と意図を伝えると、するするっと寸劇の設定に入っていく様はさすがの一言でした!
MAGAZINE マガジン

No.2455掲載
夏の推し旅 2025
2025年07月16日発売
海、美食、動物、かき氷、アートなど「大好き」なもの=“推し”を追い求める癒しの旅を案内する特集。夏といえばの沖縄は、那覇&本島西海岸のエリア別解説のほか、久米島、西表島という2つの離島もフィーチャー。他に「大人の夏休み」として、埼玉・長瀞の涼を求めて日帰り旅、栃木・那須で自然に触れる“大人の林間学校”、岡山で今が旬のフルーツとアートを楽しむ旅、北海道・トマムで雄大な自然を満喫する旅など、この夏おすすめの旅先をご紹介します。 ※ anan2455号POPver.(通常版)と、MODEver.(特装版)は表紙・掲載グラビア(Mrs. GREEN APPLE)・バックカバー・価格が異なり、その他の内容は同一です。