メイクもお洋服も、たまに頑張るぐらいが楽しくてちょうどいい(笑)。
実姉・戦慄かなのさんとのアイドルユニット“femme fatale”で活動するときのドーリーなメイクや衣装とは対照的に、白ワンピとナチュラルなメイクでカメラの前に立った頓知気さきなさん。
「初メイクは高3の秋。血色が悪いからリップとチークぐらいはやるか、って感じの遅いデビューでした。ちゃんとメイクをするようになったのは、アイドルを始めてから。絵を描くのが好きで手先も器用だったので、すぐに楽しくなりました。実は、お姉ちゃんは結構メイクが下手で…(笑)。系統も違うし、教えてもらうことはないんです」
コスメを自分で買い集めたり、プロのメイクさんから情報を聞きながら最先端は追いつつも「’80年代アイドルが大好き」な頓知気さん。プライベートメイクや日常は、ナチュラルがモットー。
「ステージメイクは遠くからでも映えるようにまつ毛ぱっちり&ラメをギラギラにのせますが、普段のメイクのこだわりは、ベースメイクでのツヤ感。スキンケアやヘアケアは、合わないもの以外は頂きものもなんでも使うし、髪のメンテナンスは3週間に一回、美容師さんに全任せ。私服も、出かけるときはワンピが多いけど、普段はユニクロのパンツスタイルばかりです。お洋服もメイクも可愛いものは大好きだけど、毎日気合を入れるのは疲れちゃう。女子会やディナーで、たまに頑張るぐらいが楽しくてちょうどいいんです(笑)」
Makeup Point
「下地もファンデも、SNSでバズっているものを見つけては試していますが、ツヤが出るかどうかが大事。ベースでツヤを出したら、色ものはワントーンに仕上げています。淡いピンク系チークをアイホールと頬、鼻先、あごにもシャシャッと塗って、ナチュラルに仕上げるのが好き。眉はもともとしっかりしているので、眉下のラインをペンシルで整えつつ、描き足す程度」
ポーチの中、見せてください!
「下地とファンデを塗ったあとと、色をのせたあとの仕上げにハイライターとして使っているTHREEの部分用ファンデ。色ものは、ちふれのパウダーチーク1色にお任せ。全顔同じ色で統一すると、品も出せます。眉毛はディオールのアイブロウマスカラを使うことも。黒髪でも眉だけほんのりブラウンにすると垢抜けるみたい。猫のポーチはファンの方からの頂きものです」
Sakina’s Beauty Rules
1、美容のルールは基本決めない。
「性格上、毎日のルールやルーティンを作っても守れないし、続かないタイプ。例えば毎日湯船に浸かるなんて私にはできないから、最初から目指しません(笑)。作るなら、絶対に越えられるハードルだけ。できないことはしない、やれることだけを楽しむようにしています」
2、ストレスを溜めない!
「美容、ファッション、筋トレ、食事制限、ダイエットなど、何においてもしんどいと感じたらすぐにやめます。結局ストレスを溜めたら美容にならない。美意識も大事ですが、ダル着がラクだし、夜中でも友達と会っていると幸せを感じて、心が満たされたり充実感が得られるんです」
3、ごはんは食べたいものを食べる。
「アイドルをやっていても、ごはんだけはどうしても我慢できないんですよね。だから、食べたいものは自由に食べることにしています。もちろん、満腹になったあとにたまに、罪悪感に苛まれることもあるけど…食べるのを抑えるぐらいなら、1分間プランクをやるほうがラク(笑)」
とんちき・さきな 2000年3月6日生まれ、大阪府出身。femme fataleでは衣装などを担当。“最強姉妹の夢のワンダーランド”がコンセプトのオール撮り下ろしビジュアルブック『戦慄かなの×頓知気さきな femme fatale ビジュアルブック』(講談社)が発売中。
※『anan』2023年7月26日号より。写真・濱田茉里(A.K.A) 取材、文・若山あや
(by anan編集部)