THE ALFEE。左から、桜井 賢さん、坂崎幸之助さん、高見沢俊彦さん

デビューから51周年を迎えたロックバンドとして、個々が燦然とした輝きを放ちつつ三位一体の魅力が止まらないTHE ALFEEにインタビュー。


── 12月24日に約3年ぶりのニューアルバムが発売されました。

高見沢 2025年の頭から曲作りを始めていたのですが、今回は改めて、3人のボーカルの良さを活かした楽曲を作りたい、という気持ちが強かったです。51年一緒にやっていても、メンバーに対して「こいつ、まだこんな声も出るのか!!」みたいな発見があるんですよ。そういったことを手繰り寄せながら、曲を作りました。

── 高見沢さんがお作りになった曲を、おふたりはどう受け取り、レコーディングするのですか?

高見沢 「このようにお願いいたします」

坂崎 「承りました」(笑)。っていうか、高見沢くんからのリクエストはいろいろありますからね。毎回こっちかな、それともこっちかなって自分の中の引き出しを探すんですが、今回は未開の引き出しもあったので、なかなか面白かったです。

── 桜井さんは?

桜井 僕は特別なことはなかったです。

高見沢 坂崎とは逆で、桜井にはあんまり変化球は投げないんですよ。彼の艶のある声をよりツヤツヤに活かすことだけを考えています。

── アルバムタイトルには“生きる意味”という重めの言葉が選ばれていますが、それぞれにとって生きる意味とはどのようなことでしょうか。

坂崎 高見沢はギターを買うことが生きる意味でしょ?

高見沢 坂崎だってそうでしょう(笑)。でも“ライブでこのギターを使ったらどんな感じになるんだろう”とか、3人で歌うとどういうハーモニーになるんだろうとか、やっぱり“3人で音を奏でる”ことに対する好奇心が、僕にとっての生きる意味なのかな、と思いますね。

坂崎 確かに、ライブは僕らの生きる証しだし、糧でもあるし、それこそ生きる意味でもある。

── 桜井さんはいかがですか?

桜井 もちろんアルフィーという存在こそが、僕にとっての生きる意味ですよ。ずっと応援してくださる方たちがいて、さらに最近は新しくファンになってくださる方もいて。そうやって考えると、アルフィーで音楽をやるということが、少しは人のためになっている気がするし、そうだとしたらとても嬉しいです。

坂崎 ラジオに往年のファンの方々から「チケットが取れません」みたいな泣きのメールがたくさん来るんですよ…。うれしいけれど、難しい問題ですよね。なかなかライブの本数は増やせないし。

高見沢 さすがにもう増やせないよ、僕ら71歳ですよ?!

桜井 昔は年間100本以上を当たり前にとかやっていたけど、さすがにねぇ。

── 若い世代は、みなさんの“仲良しな様子”に惹かれてファンになる人も多いようですが、そのあたりはいかがですか?

高見沢 よく「仲が良いですね」って言われると、「ありがとうございま~す(にっこり)」とか言ってますけど、心の中では、

坂崎・高見沢 「え、そうかぁ?」(爆笑)

桜井 あるある(笑)。

高見沢 もちろんそう見てくださることはありがたいですけれど、自分たちでは特別仲がいいと思ったことはないんです。ただ、10代の頃から馬鹿な話をしたり、一緒に音楽を楽しんできた延長線上に今があるっていうのは間違いないですけどね。

── 喧嘩はされませんか?

高見沢 くだらない喧嘩はたくさんありますよ。

坂崎 みんなを待たないで食事を始めてモメる、とかね。

桜井 それはダメだろう。

高見沢 だって出前が来ちゃったんだもん。食べたかったんだよ。

坂崎 そういえばなんかの収録のときに、(堂本)光一くんと剛くんが、“進行するよりも僕ら3人のことをずっと見ていたい”って言ってたの、思い出した。「アルフィーは平和だ」って(笑)。

高見沢 僕らは3人とも次男坊で、しかも野心とかもなかったから、デビューの頃は「やる気がない」とか「軟弱だ」とかも言われていたけれど、還暦を過ぎた頃から少し見られ方が変わってきた気がしますね。

坂崎 若い人はロックとかフォークとか、先入観なく観てくれるし、「あいつらはロックじゃねえ」みたいに言ってた人も、「50年やってるんだから、なんかすごいよな」って観てくれるようになったりとか。

桜井 長く続けるもんだよね。

高見沢 でも、あっという間だったね。

坂崎 だからこそ、早くアルフィー観に来た方がいいよ。

桜井 そうだよ、早くしないといなくなっちゃうかもしれないよ。

高見沢 ホントだよ、気になっている人、早く観においで(笑)。

Profile

桜井 賢

1955年生まれ、埼玉県出身。ボーカル、ベースギター担当。故郷である秩父の観光大使を務めている。

坂崎幸之助

1954年生まれ、東京都出身。ボーカル、アコースティックギター、パーカッション担当。『しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村NEXT』(フジテレビNEXT)にレギュラー出演中。

高見沢俊彦

1954年生まれ、埼玉県出身。ボーカルとエレキギターを担当。『高見沢俊彦の美味しい音楽 美しいメシ』(BS朝日)に出演中。雑誌『オール讀物』(文藝春秋)で小説「イモータル・ブレイン」を連載中。

THE ALFEE

ジ・アルフィー 約3年ぶりのオリジナル・アルバム『君が生きる意味』(ユニバーサル)が発売中。通常盤 ¥3,300ほか。配信番組『Come on! ALFEE!!』のSeason10(全3回)が2026年1月より配信開始。詳しくはオフィシャルサイトで。

写真・森山将人(TRIVAL) プロップスタイリスト・KURONO(klone) コスチューム・中村秋美 ヘア&メイク・野原ゆかり 取材、文・河野友紀

anan 2477号(2025年12月26日発売)より
Check!

No.2477掲載

NEXT!

2025年12月26日発売

来年のトレンド予想、私たちをとりまく社会の話、そしてネクストカミングな俳優さんやVTuberなどをピックアップ。10月に行われたanan AWARD 2025の受賞者の撮りおろし、そしてAWARDレポートも一挙掲載。モノクロでは第16回ananマンガ大賞の発表も。

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