文/ 上村由夏
ゆるんだお腹の原因は「姿勢の崩れ」かも?
いつの間にかお腹周りがゆるんでいることに気づいたら、まずは日頃の姿勢から見直してみましょう。実はお腹周りのたるみやゆるみは、姿勢の崩れによる「上半身の縮み」が原因となることも。
特に、スマートフォンやパソコンと向き合う時間が増え、横から見たときに肩よりも首や頭が前に突き出た姿勢をしている人は要注意。
その姿勢が猫背を悪化させ、お腹周りにお肉がつきやすくなる原因を作っているかもしれません。
まずは縮んだお腹を引き上げることからスタート!
猫背の姿勢をしていると、首から頭が肩よりも前に突き出るため、その頭を支えようと肩や背中が丸まります。その結果、上半身全体が丸まりお腹や内臓を圧迫しているような姿勢になってしまうんです。
この状態が続くと潰れたお腹周りにお肉がつきやすく、悪い姿勢のせいで肩や背中に凝りを感じる状態になってしまいます。
そのためお腹周りを細くしたいのなら、まずは縮んだ上半身を本来の状態に戻すための簡単ストレッチから始めましょう。そうすれば姿勢がすっきりと伸び、体幹がバランス良く働く本来の安定した姿勢に戻りやすくなります。
簡単! お腹周りの姿勢を整えるストレッチ
1.両脚を腰幅程度に開いて立ちます
2.ひざを軽くゆるめて立ち、骨盤を床に対してまっすぐに立てるようにします
3.胸の中心と顔を前方に向けるようにして上半身を起こし、後頭部と背中のラインを揃えるように意識します
4.呼吸を整えながら、鎖骨、肩、肩甲骨をリラックスさせます
5.リラックスした状態のまま、息を吸いながら両腕を前から頭上へ持ち上げます
6.両腕が頭上に上がったら、お腹の奥と肋骨を真上に引き上げるように引っ張ります
7.この時、同時に二の腕も引っ張るように意識します
8.3秒キープします
9.吐く息とともに、ゆっくり腕を下ろします
10.1~9を3セット行います
ストレッチはいかがでしたか。胴体を伸ばすだけでも、随分とお腹周りがスッキリとした感覚がするのではないでしょうか。この簡単ストレッチは、毎朝の日課にするといいですよ。
たった1分! 超簡単「お腹引き締めトレーニング」
胴体の姿勢を整えたら、早速お腹を引き締めましょう。今回ご紹介する簡単トレーニングは、お腹を引き締めるだけでなく姿勢も整えることができます。
体幹を刺激して姿勢を整えることによって、同時にお腹を引き締める効果が期待できます。猫背が定着している方には、最初はきつく感じるかもしれませんが、無理のない範囲で挑戦してみてくださいね。
1.両脚を腰幅程度に開いて立ちます
2.胸の中心と顔を前方に向けて上半身をまっすぐに起こします
3.息を吸いながら両腕を頭上に上げていきます
4.この時、同時にお腹の奥と肋骨を真上に引き上げるように意識します
5.息を吐きながら、まっすぐの状態にしていた胴体を、横から見たときに90度になるよう下ろしていきます
6.背中がまっすぐの状態を保ちながら、二の腕を前方に引き伸ばします
7.背中とお腹に自然と力が入るのを意識します
8.息を吸いながら、胴体をゆっくり起こしていきます
9.頭から胴体がまっすぐの状態を維持したまま、お腹、背中、お尻の筋肉を意識して胴体を起こします
10.胴体を起こし両腕が頭上に戻ったら、再び胴体を引き上げるように引っ張ります
11.息を吐きながらゆっくりと腕を下ろし、元の姿勢に戻ります
12.丁寧にペースはゆっくりでいいので、1分程度続けます
いかがでしょうか。始める前と後で立ったときのお腹周りの感覚に変化はありましたか?
姿勢が整うと自然とお腹周りがスッキリと引き締まりやすくなります。腹筋運動が苦手で続かない方でも、姿勢全体を整えるこのエクササイズなら、お腹周りをスッキリさせられるでしょう。
姿勢の悪さが気になるときや、お腹周りに“もたつき”を感じるときにもおすすめです。まずは2週間続けてみてくださいね。
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