距骨&立方骨を整えると、股関節、骨盤にも好影響が。
「距骨は脚(leg)と足(foot)の間にある小さな骨。これが美脚の要となる足首の可動性に影響を与えています」(骨格矯正ピラティストレーナー・mieyさん)
この距骨に歪みが生じると、足首の可動性が落ちて全身にトラブルが。
「とくにヒールを履く女性は距骨が前に突出し、本来の位置に戻りにくくなっています。すると、足首がしっかり曲がらず、血流が滞ってむくみの原因に。また、体が無理に足首を曲げようとして立方骨が外側に倒れ、重心が小指側に傾いてしまいます。その結果、スネや太ももが外側に大きく張ったり、股関節の内旋を招いて骨盤が前傾し、反り腰になるリスクも。逆を言えば、距骨の位置を正して可動域を広げれば、脚だけでなく、股関節や骨盤も整います」
SELF‐CHECK
片足を大きく前に踏み出し、膝の角度を90度近くまで曲げる。前脚の膝が内側に入ってしまったり、グラついてしまったら距骨がズレている可能性大。
距骨まわりをリセットすると…
メリット1 足裏全体で歩けるように
メリット2 全身が歪みにくく
メリット3 脚のハリ、むくみがスッキリ
距骨を整える3点リセット
距骨を正しいポジションに戻すための3つのアプローチ。テレビを見ながらなど、ちょっとした空き時間に行おう。タイミングよりも、日々のルーティンにすることが大切。
Reset 1 押し込み距骨
距骨は筋肉に付着していないフリーの骨。直接触れられなくても、上から圧をかけることで正しい位置に。
足の人差し指と脛骨粗面(膝の皿の下の隆起した部分)の直線上にある足首のくぼみ付近を親指で押す。10秒でも距骨が元に戻り、歩行時に親指側に重心が乗るのを感じられる。
※左右10秒ずつ
Reset 2 足指ほぐし
足指が固まっていると、そこと連動する距骨もスムーズに動かない。しっかりほぐして、可動域を広げよう。
指の間を伸ばすような感覚で、まずは親指と人差し指を交互に前後に開く。次は人差し指と中指、中指と薬指…という順に進めていく。
※3~4回ずつ
続いて、親指と人差し指の間、薬指と小指の間にそれぞれ手の親指を入れ、外側に開く。人差し指と中指、中指と薬指の谷間も同様に。
※3~4回ずつ
Reset 3 立方骨ほぐし
距骨の歪みによって外側に倒れた立方骨を本来のポジションに。親指重心の感覚を体に覚え込ませて。
外くるぶしの真下から指1本前のプニプニしたくぼみにペンを挟む。これだけでも効果的だが、上体を倒し、股関節を曲げる動きを加えると、より親指に重心がかかりやすくなる。
※左右8回ずつ
外くるぶしの斜め前、プニプニと柔らかい部分が立方骨!
mieyさん 骨格矯正ピラティストレーナー、『BODYMAKE STUDIO miey』代表。韓国出身。公式YouTubeチャンネルは登録者数68万人を突破。近著は『脚を動かすだけで下半身から即やせ! 股関節ムーブ』(学研プラス)。
ブラトップ¥7,500 レギンス¥16,800(共にルルレモン TEL:0800・080・4090)
※『anan』2022年6月1日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・仮屋薗寛子 イラスト・野村憲司 今牧良治(共にトキア企画/人体図) 田中麻里子 取材、文・恒木綾子
(by anan編集部)