女性の脳は、当然のことながら“哺乳類のメス”として必要なものを進化させてきた。愛する人たちと自分の安全を守ることが“種の保存”につながるからこそ、小さな変化に気づいたり、感情を大事にする。これは男性脳にはない特性だと理解しよう。
女性脳の特徴を3つご紹介! 教えてくれたのは、脳科学コメンテーターの黒川伊保子さんです。
恋愛相手を厳選する。
妊娠と出産の負担が大きく、生殖リスクが高い女性は、遺伝子の相性が最良の男性を選ぶ必要があるので取捨選択の目は厳しくなる。
「相手との遺伝子相性は、見た目や声、触感、匂いによって見極めるのですが、特に体臭に含まれる匂い物質のフェロモンに、女性は敏感に反応します。センサーの感度が高い25歳の女性の場合、たとえ数十m離れていても、相性のいいフェロモンの持ち主を感知している、とさえいわれているほどです」
感情増幅器。
女性の脳は感情的だと男性によく言われるが、それにだってきちんとルーツがある。
「女性は自己保全が種を守るための最重要課題。だから、起きたことによって自分がどのような状態になったかを、感情として記憶に焼き付けておくことが大事。特に危険に関することは、その負の感情、つまり“恐怖”を何十倍にも増幅させて感じ取ることで、同じことが再び起こるのを防ぎます。感情によって女性は膨大な情報を管理しているのです」
話してリラックスする。
女性脳の最たる特徴は、共感欲求が高いこと。共感してもらえないとモチベーションが下がるだけでなく、免疫力すら下がる。
「言葉を紡ぐ能力が高いことも女性脳の特徴。嫌なことや、悲しいこと、怖いことがあったとき、話をすることで感情を解放できるので、脳神経回路のストレスが軽減します。さらにプロセスをなぞることで、脳の中で情報が整理され、次回に同様な出来事が起こったとき、臨機応変に対応する準備ができるのです」
【人気記事】
※結婚と何が違う? “事実婚”の真実!
※坂口健太郎が女子中学生から受けた指摘とは? 意外な事実発見…
※“嫌婚”だけど好きな人と一緒にいたい…変わりゆく結婚観