chelmico・Mamiko「Under the Seaが流れてる中、泣きながら担架で運ばれたよ」

2024.3.30
chelmicoによる連載「chelmicoのちいさなにっき」。Vol.26はMamikoによる「もしもタイムマシンがあったら…」の巻。
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タイムマシンね。正直もう決まってます、どう使うか。前号でレイチェルが書いてくれてるけど、RIP SLYMEのライブも絶対一緒に見たいから、それはレイチェルがタイムマシン使った時に行かせてもらうとして、私はね、小5で複雑骨折した、あの瞬間に戻りたい。あれ相当痛かったから、あの時の私を止めに行きたい。

ディズニーシーに遊びに行った時に、マーメイドラグーンではしゃいでたんだけどさ、遊具のひとつに、「トランポリン素材の大きな布が2枚壁みたいに平行に張られていて、その布と布の間に入って左右に揺れて体をぶつけさせると、ボヨンボヨンとなって楽しい」いう遊具があるんだけど、知ってる? アレの名前がわからなくて申し訳ないんだけど、それがめちゃくちゃ楽しいんだよね、遊び方を知っていたら。当時の私は何も考えてないからそれを目の前にした時、両手両足を広げて大の字の形で忍者のように真上に登ったんだよ。なんでだろうね。その時は体力があったから、2m以上あるその遊具のてっぺんまで行けてさ。下を見るとオーディエンスが集まってきてるのよ。「なんかすごい子がいるぞ」なんて拍手も起こって。みんなも何も考えてなかったんだろうね。私はなんかその状況に嬉しくなっちゃって、もっとみんなを驚かそうと思ってそのまま飛び降りたら右足首複雑骨折(ばかー!泣)。驚かすことには成功したけど、私もみんなも予想外だよね。痛すぎると最初声が出ないってことも学んだよ。ちょっとしたら救急隊の方がいらっしゃってね。Under the Seaが流れてる中、泣きながら担架で運ばれたよ。足を奪われた私は、一瞬本当にアリエルだったね、ハハ^_^ 本当はとっても安心安全で楽しい遊具だから、みんなも体験してほしい。

私も治った後に聖地巡礼で本来の遊び方をしたけど、すっごく楽しかった。とにかく私は戻ってあの時のアホな私に強く言ってやりたいな、そんな遊び方じゃないよ!! ボヨンボヨンするんだよーって!!!

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チェルミコ 左・Rachel(レイチェル) 1993年生まれ、神奈川県出身。右・Mamiko(マミコ) 1996年生まれ、東京都出身。2014年にchelmico結成。4月11日(木)、恵比寿LIQUIDROOMにてchelmico presents「カンパイランドvol.2」開催。

※『anan』2024年4月3日号より。写真・幸喜ひかり ヘア&メイク・ナリタミサト

(by anan編集部)