この数年で誕生したニューカマーのお店から、地元で愛される老舗まで、賑わいを見せている秩父の名店たちをご紹介。旅の思い出に立ち寄ってみては?
カレー独歩ちゃん
自然に触れる料理教室で、秩父の土地を味わい尽くす。
東京・中野でもつ焼き店やカレー店を30年以上営んできたシェフの独歩ちゃんが、秩父に移住し自宅で料理教室を開いている。その日ある野菜とお客さんのニーズに合わせて作るカレーは唯一無二。この日のカレーは、杉や檜、笹、すすきで出汁をとり、地元で採れたイチゴや野菜を煮詰め、庭に咲いた花を飾りつけた独創的な一品。野山で食材の調達・調理をするアクティビティも開催中。キッチンカーでの営業やオーベルジュの計画もあり、今後もますます目が離せない。
1日1組限定。料理教室は1回4時間、初回¥20,000。横瀬駅から送迎サービスあり。予約はInstagram(@curry_doppo)のDMで受け付けている。住所非公開
パティスリーイシノ
果物など地元の食材をふんだんに使用! 名物のメープルクッキーも見逃せない。
秩父出身の店主・石野翔さんが、菓子工場勤務から職人修業を積み、洋菓子店を2019年にオープン。秩父産のイチゴを使った「苺のタルト」など、地元の果物や旬の食材を使用したお菓子が多い。焼き菓子も多く取り揃えていて、メープルとバターの風味がよく合うメープルクッキーは、手土産用に買い求める客も多い人気商品の一つ。また、コーヒーのテイクアウトや、店の一角ではお絵かきや絵本を読むスペースもあり、地域のニーズに応えてくれるのも嬉しい。
秩父市熊木町15‐2 KMGビル1F TEL:0494・26・5878 10:00~17:30 月・火曜休
BAR Te・Airigh(チェ・アリー)
1000種を超えるウイスキーに、本格スイーツでペアリング。
秩父駅前に店を構える『BAR Te・Airigh』。秩父の「イチローズモルト」をはじめ、国内外からウイスキーを取り寄せており、1000種を超えるウイスキーのボトルが所狭しとカウンターに並んでいる。バーテンダーの横田武志さんは「秩父ウイスキー祭」の主催も務めていて、秩父のウイスキー文化を担う立役者のひとり。パティシエが作る本格スイーツは女性ファンも多く、スイーツにハイボールでペアリングを楽しむなど、夜パフェならぬ夜スイーツを求めて来る客も多い。
秩父市宮側町8‐4 TEL:0494・24・8833 17:00~23:00 水曜休
ラパン ノワール くろうさぎ
天然酵母と国産小麦にこだわった、町に愛され続ける人気ベーカリー。
奄美大島で開業したのちに秩父へと移転して20年以上。コンテストでグランプリを受賞したこともある「胡桃満月」や、連日売り切れとなる「クリームチーズいちじく」をはじめ常に50種ほど並ぶパンは全て自家培養の天然酵母を使っていて、創業当初はまだ注目度が低かった国産や無農薬、オーガニックを早くから取り入れている。イートインスペースもあるので買ったパンをすぐに食べられるのも嬉しいポイント。NIPPONIAのディナーでサーブされるパンも手がけている。
秩父市野坂町1‐18‐12 TEL:0494・25・7373 10:00~17:00 火・金曜休
豚味噌丼お食事処 秩父新世界
地元の老舗精肉店が営む、秩父名物の豚味噌丼。
ジビエの味噌漬けをルーツにもつ、手作り味噌に豚肉を漬け込んだ秩父名物の一つ、豚味噌丼。1915年に創業した老舗の精肉店『せかい』が、すぐ隣にお食事処『秩父新世界』を2020年にオープンし、精肉店で漬け込んだ豚肉味噌漬けをお食事処で提供している。豚肉は埼玉県産の厳選された三元豚を使用しており、ボリューム感のある2枚の厚切り豚ロースは、肩に近い脂身のあるロースと、お尻に近い淡泊なロースを使っているので2種類の味わいを楽しむことができる。
秩父市本町4‐1 TEL:0494・26・5257 11:30~14:30LO、16:30~18:00※テイクアウトのみ(土・日・祝日11:30~15:30LO) 火曜休(HPで確認のこと)
町住客室 秩父宿 むすびの湯
日帰りサウナが気軽に楽しめる、ビジターにも優しい便利なお宿。
古民家を改装して“住まうがごとく”泊まれるお宿、町住客室。秩父の街中に点在する3つの宿のうち、桐箪笥の職人の自宅兼工房を改装した宿には、宿泊客だけではなくビジターも利用できるお風呂とサウナが。朝風呂のほか、時間貸しで貸し切り利用することができる。宿のカフェには、おにぎりやデリなど軽食が揃っているのでお風呂上がりやサウナの後に“サ飯”として使いたいところ。武甲山に登ったりハイキングしたあとに貸し切り風呂でゆっくりと寛いでみては?
秩父市上野町17‐3 TEL:0494・26・6061 風呂の利用は朝風呂6:30~10:00 、貸し切り風呂15:00~22:00 利用料金/朝風呂¥500 貸し切り風呂45分¥3,300(土・日・祝日¥3,900)※要予約
※『anan』2024年1月24日号より。写真・中村香奈子
(by anan編集部)