バレーボール男子日本代表主将・石川祐希「海外では主張ができないと生き残っていけない」

2023.10.4
五輪切符を得られるのは8か国中わずか2か国のみという熾烈な戦い。「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」に、今まさに挑んでいる、バレーボール男子日本代表(龍神NIPPON)の主将・石川祐希選手のインタビューをお届けします。

石川祐希選手

ishikawa

大学在学中にイタリア・セリエAでのキャリアをスタートし、今季で9シーズン目を迎える石川祐希選手。世界最高峰のリーグで日本人選手としてゼロから信頼と評価を勝ち取ることができたのは、プレーだけでなく、コミュニケーション能力も高めていけたから。

「海外では主張ができないと、自分のせいにされることもあるので、そういうところでも戦えないと生き残っていけないんです。当然言葉を話せないといけないし、受け身では厳しい。日本だと空気感で察してくれるけど、海外では言わないと伝わらないので」

経験を重ねるにつれてコミュニケーションのとり方も変化し、今ではリーダーとして周囲に指示を出す姿が当たり前に。

「こちらから指示を出して、チームメイトをコントロールしたほうがやりやすいと気づいて。強く言っても、めっちゃ考えているよと示せば信頼関係も生まれます」

培われたキャプテンシーは日本代表でも発揮されている。特に勝負どころでは1段ギアを上げたプレーで得点を奪い、背中から立ち上る「俺がチームを勝たせるんだ」という熱気に周りは引っ張られる。五輪切符のかかるワールドカップ終盤戦、頼れる主将がきっと日本をパリ五輪へ導いてくれる。

FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023(日本ラウンド)
10/4(水)日本 vs トルコ
10/6(金)日本 vs セルビア
10/7(土)日本 vs スロベニア
10/8(日)日本 vs アメリカ
開催国フランスを除く世界ランキング上位24か国のうち、8か国が参加し、9/30から開催中。総当たり戦を行い、上位2か国がパリ五輪への出場権を獲得する。

ishikawa

Yuki Ishikawa 1995年12月11日生まれ、愛知県出身。192cm、84kg。アウトサイドヒッター。中央大学時代からイタリア・セリエAでプレーし、昨季はミラノを初のベスト4に導いた。日本代表では2021年から主将。

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※『anan』2023年10月11日号より。写真・森山将人(TRIVAL) スタイリスト・藤長祥平 ヘア&メイク・TOYO(BELLO) インタビュー 、文・米虫紀子

(by anan編集部)