「もう一度したい」と思わせるキスとは!? セックスに導く“ハグ&キス”テク

2021.7.9
二人が満足する濃密な時間があれば、それはもはや性的行為。そして身体接触はさらなる性的欲求へとつながるため、お互いの気持ちを最高潮へと盛り上げることができる。

カラダの末端まで触れて生まれる恍惚を味わう。

Sex

「ハグやキスなどで愛情を確認し、セックスまでの段階を丁寧に踏むことでお互いの関係が深まり、セックスの際にもパートナーからのコミットメントを感じることができます。特に、女性は、段階を踏むことで安心感を得る傾向が」(臨床心理士・塚越友子さん)

「肌に触れるときは、温かい手のひらを肌へ近づけ、ピッタリと密着させましょう。そして1秒に5cm進むくらいのスピードで触ると幸せホルモンが分泌されます」(ラブライフアドバイザー・OliviAさん)

ここでは、順番に実践したカップルは別れにくいという「親密さの12段階」のうち、1~9までの段階をベースにしたテクニックをOliviAさんが提案してくれました。

動物行動学に基づく「親密さの12段階」
イギリスの動物行動学者であるデズモンド・モリス氏が、人間の様々な愛の行為の意味を分析したものをOliviAさんがアレンジ。

  1. 目をカラダに
  2. 目を目に
  3. 声を声に
  4. 手を手に
  5. 腕を肩に
  6. 腕を腰に
  7. 口を口に
  8. 手を頭に
  9. 手をカラダに
  10. 口を胸に
  11. 手を性器に
  12. 性交

ハグのときは、カラダの間に“遊び”の空間を。

ハグは胸の感触を堪能させる時間でもある。胸の膨らみが当たるか当たらないかの距離感がいい。「強く抱きしめると、好きな気持ちは伝わるけれども、胸が潰れてしまうのでもったいない。パートナーのカラダとの間に空間を持たせて、胸をつけたり離したりしましょう。そうすると、胸の柔らかさや温かさをダイレクトに感じることができ、性的な興奮へとつながります」(OliviAさん)

カラダの末端から内側を優しく温めるように触れる。

カラダの細部まで触れてくれる人は少ない…だからこそ、愛情を感じやすい。「指や足先など、カラダの末端から、性感帯のある内側に向かって、ゆっくり丁寧に、愛おしそうに触ると、強い愛情を感じられます。温かい手のひらをピッタリと密着させて触ることで、安心感と幸せを感じることができ、普段はくすぐったい二の腕や脇腹などが、魅惑の性感帯へと開花します」(OliviAさん)

濃厚な関係でも、ライトなキスから始める。

セックスをした関係でも、改めてライトなキスからスタートして。「最初は唇の表面が凹まない程度に軽く触れ、次に唇の柔らかさや感触を楽しむように唇を押し当て、上唇や下唇を自分の唇で挟んでハムハムする。そして性器同士の挿入のようなイメージで、少しずつ舌を入れて抜き差ししたり、絡めたり、セックスを連想するキスで興奮を高め合ってください」(OliviAさん)

キスをしながら、髪をそっと撫でる。

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急所である頭を触らせる行為は、動物の本能でいうならば相手に身を委ねている状態。親密でないとできないため、キスより深い関係ともいえる。「愛おしそうに頭や髪を撫でることで安心感が湧き、愛情が伝わります。また、性的に興奮してくると毛根も性感帯になるので、キスしながらしっとりと髪を撫で、それからカラダへと手を移動させれば、より深い快楽へと進めます」(OliviAさん)

キスのとき、背中~仙骨に手のひらをすべらせる。

キスをしながら、手のひらで仙骨を温めるように包み込んだり、ゆっくり動かすと、ゾクッとした快楽に。「背骨や、お尻の割れ目のすぐ上の“仙骨”は性感帯。キスしながら、背骨をなぞるような動きをプラスしてください。上から下へ撫でるとリラックス効果があり、下から上になぞり上げると性的興奮が高まります。盛り上がってきたら、少し強く抱きつくのもいいでしょう」(OliviAさん)

キスの後はゆっくり離れて余韻を残す。

触れるときも離れるときもゆっくりが基本。離れがたいかのような余韻を残すことで「もう一度キスがしたい」と通じ合える。「セクシュアルなムードでは、ゆっくり動作を行う、ソフトランディングを意識しましょう。お互いの息遣いやぬくもり、鼓動を感じることで、印象的なキスになります。唇に余韻を残すことで、もっと先へ進みたい気持ちを伝え合うこともできます」(OliviAさん)

つかこし・ともこ 臨床心理士、公認心理師として様々なメディアに出演。人間関係の悩み解決が得意。水希のペンネームで執筆活動も。著書に『銀座No.1ホステスの大切な恋の続け方』(大和書房)ほか。

オリビア ラブライフアドバイザー。コミュニケーションを重視した性生活の総合アドバイスを行う。 近著『セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ』(日本文芸社)ほか。

※『anan』2021年7月14日号より。イラスト・深川 優 取材、文・三谷真美

(by anan編集部)