岡崎体育、制作過程を24時間生配信 理由は「がっつり監視してほしかった」
新しいアルバム制作のために曲作り合宿を敢行しました。ミュージシャンはよく、アルバム制作に集中するために、湖畔など自然が豊かな場所で合宿をしますよね。僕は合宿未経験者だったので、なんでわざわざ遠出して合宿をするのか、その意味がよくわかっていませんでした。なので今回、それを確かめるためにやってみようと思い立ちました。
そもそも、バンドだと全員が揃って同じ釜の飯を食い、共同生活で心をひとつにしていい作品を作るというのがあると思いますが、僕はソロミュージシャンだし、合宿を行うとしてもひとりきりです。だから正直なところする必要はそんなにないんです。じゃ、何のためにしようか? と考えたときに、生配信をやってみようと思いました。制作している過程を24時間ぶっ続けで生配信し続けようかと。YouTubeなどでもイラストレーターの方が自分の作業工程を見せる動画などよくありますよね。ああいうものを僕もやってみたいと思ったんです。それをさらに生でやってしまう。コレ、やったことがある人は今のところあまりいないのではないでしょうか?
今回、途中でお風呂や睡眠など休憩をとりながら24時間生配信してみました。制作の過程で、正直見られたくない部分もありますが、それも全部見ていただいて、岡崎体育がゼロからどうやって曲作りをしているか知っていただけたと思います。そこまでやったのはなぜかというと、みなさんに僕のことをがっつり監視してほしかったんです。ぶっちゃけますと、東京にやってきて作業環境は整いましたが、気持ちの面ではちょっとゆるみがでていて、なにかとさぼりがちになっていたんです。実家だとおばあちゃんとかがいるので、あまりゲームばっかりやっていたり、ゴロゴロ寝てテレビ見ていたりすると、ちょっと気まずいことがあった。でも、今はそういう他人の目がありませんから、つい「ちょっと休もうか……」が多くなり、作業ペースが乱れているように感じていました。だから、合宿をしてみなさんに見ていただき、温かい声援をいただくことで、集中して楽曲制作に打ち込むことができてよかったです。予定していた時間のぎりぎりになりましたが、無事1曲完成させることができました。うまくいったので今後、アルバム制作の定例コンテンツにしていくかもしれません。
おかざきたいいく 11月に、横浜アリーナでのワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」の開催が決定。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。
※『anan』2021年7月7日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈
(by anan編集部)