1991年生まれのアーティスト宮川慶子さんの個展「宮川慶子展―生命は自分自身だけでは完結できないようになっているらしい―」が開催される。

移ろう陽光の中で味わう、作家の優しい作品世界。

宮川さんは東京造形大学を卒業後、奈良美智氏による若手作家選抜プロジェクト「PHASE 2014」に選出。2014年に青森県立美術館で個展を開催した。‘16年には同大学院を修了、現在までジャンルに縛られることなく精力的に活動を続けている。本展では、展示の中心である立体作品との繋がりが感じられるような詩作も展示される予定だ。

舞台となるテーマホールは、湘南の光が燦々と降り注ぎ、時間とともに様相が変化する大空間。「メインとなる鹿の剥製を用いた作品も、すでに命はないながら身体から耳のような芽が新たに生まれていて、人工の光よりも自然光の中で映える作品だと考えています」(展覧会担当・勝山滋さん)。まさに「場」と作品が纏う空気の調和が感じられるだろう。

生とは、死とは。剥製や石塑粘土を素材とした宮川さんの作品は、私たちにそんなことを考えるきっかけを与えてくれるのかもしれない。

宮川慶子展―生命は自分自身だけでは完結できないようになっているらしい―

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宮川慶子《ちっちゃいひと(謎のいきもの)》2018年 個人蔵

Art

宮川慶子《わたしがわたしとあなたのためにお祈りしているとき》2014年 photo by Masako Kakizaki 作家蔵

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宮川慶子《わたしが歩いているあいだに》2014年 photo by Masako Kakizaki 作家蔵

平塚市美術館 神奈川県平塚市西八幡1-3-3 開催中~2021年4月4日(日) 9時半~17時 月曜(1/11は開館)、年末年始(12/28~1/4)、1/12休 観覧無料 TEL:0463・35・2111

※『anan』2020年12月23日号より。

(by anan編集部)

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優劣を競うことに躍起になっていた自分にふと気がつき、冷静さを取り戻す日です。客観的に自分を見つめ直すことで、今すでにあるものや、競わなくても手に入るもので十分だと思えるようになります。また、ないものねだりではなく、持って生まれた資質を生かすことの意義にも気づく日ともいえます。自己変革の一端となるとき。

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