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花のある暮らしは気軽に 水を替えるたびにやるべきこととは?

2020.10.15
部屋の片隅に季節の花が少しあるだけで、空気が心地よく感じられるはず。人をもてなすためじゃなく、自分のために花を生けよう。身近な器を使った生け方のアイデアも。

花は1本から気軽に! 暖房の風を避けて飾る。

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「花は特別なときにだけ飾るものではなく、ふだんの暮らしを心地よくしてくれるもの。お店ではどの花も1本から買えます。たくさん買わなくてもいいんですよ」

こう話すのは、フローリストの古賀朝子さん。古賀さんが営むフラワーブティック『フルール・ド・ショコラ』には、この時季、秋らしい深い色みのダリアやバラ、また、黄色やオレンジ色の実をつけた枝ものが多く並ぶ。

「これから冬にかけての季節は、庭先や街路など外に咲く花が少なくなるので、ぜひ家の中に好きな花を飾って楽しんでください」

持ち帰ったら、すぐ水に浸けるのを忘れずに。花は熱に弱いので、キッチンなど火気の近くや、直射日光を避けて飾ろう。とくに秋冬の室内では、暖房の風が直接当たらないように気をつけて。

特別な道具がなくても生けられるが、花ばさみがあると茎や枝を切りやすくて便利。

基本の手入れや秋冬の注意点

(1)水に浸かる部分の葉を取る。
水に浸かっていると葉が腐りやすく、水が濁る原因に。きれいに処理して茎だけにしておけば、水をきれいに保てて、花もちもよくなる。

(2)水の適量は花ごとに違う。
水を吸い上げにくいアジサイなどはたっぷり、茎に水分を含んでいるダリアなどは少なめ。花の種類によって違うので、買うときに確認を。

(3)水を換えるたびに切り戻す。
茎先から水をよく吸うように、根もとを斜めにカット。初めに生けるときだけではなく、水を替える際にも少し切って切り口を新しくする。

グラス

花びんがなくても、花は生けられる! グラスや、かわいいフォルムの空きびんを活用しよう。写真のグラスはH11cm。

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セルリア、フィリカ/かさかさとした質感が秋らしいセルリアの花に緑を添えて。茎先がグラスの底面か側面につくようにすると、花の重みを支えられて安定する。「グラスのサイズに合わせて、入れる花は多くても2~3本まで。余白を作るのがポイントです」(古賀さん)

Point

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ある程度長いまま買ってきたものを、大胆にカット。最初はグラスの高さより長めに切って、バランスを見てさらに短くしていく。

花びん

1つだけ選ぶなら、どんな花にも似合うガラスや白無地の花びんを。やや大きめサイズが便利。写真の花びんは直径12×H 20cm。

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カラー、アイビー/深まる秋にぴったりの紫色のカラー5本。流れるような茎のラインを生かして、アイビーの蔓で巻いて一つの束に。こうすれば花が好き勝手な方向を向いてしまうこともない。「器の片側に花を寄せる生け方なら、少ない花でも格好よく決まります」

Point

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植物の蔓を紐代わりにぐるぐると巻きつけて。巻きはじめは茎の先に引っ掛けて、蔓も水を吸えるようにしてあげよう。

カゴ

花びんはなくとも、カゴなら持っている人も多いのでは? ふだんバッグにしているものも活用して。写真のカゴはW32×D11×H 20cm。

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アジサイ、ユーカリ2種、エリンジウム/ボリュームのある花生けに、カゴが活躍する。「もともと乾いた質感の立ち枯れる花ばかりなので、きれいな色を保ったままドライフラワーになります。少なめの水に生けながら、自然にドライになる様子を楽しみましょう」

Point

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直接水を張れないものは、中に瓶などの落とし(水入れ)を入れて使う。今回はカゴの高さに合わせてカットしたペットボトルを。

古賀朝子さん 東京・世田谷の『フルール・ド・ショコラ』店主。著書に『フローリストのためのスワッグデザイン』(誠文堂新光社)。パリスタイルのブーケや装花が評判。https://kogaasako.com

※『anan』2020年10月21日号より。写真・豊田 都 取材、文・黒澤 彩

(by anan編集部)