岡崎体育に「ヒゲ」はまだ早いのか? マネージャーに「剃って」と言われる

2020.6.28
岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「身だしなみ」です。
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外出自粛期間中に、誰とも会わなかったのでずっとヒゲを伸ばしていました。だんだん長くなってきて、ふわふわしてきて愛着が湧いていたのですが、マネージャーの松下に「明日、収録なので剃ってくださいね」と言われました。Twitterでヒゲ面の顔写真を公開したらけっこう好評だったので、このままでいいのではないかと少しだけ反論してみましたが「ファンの方々は優しいだけです。一般の視聴者から見たら、この人清潔感ないと思われるのでやめてください」と、ぴしゃりと言われてしまいました。

基本、僕は見た目とか身だしなみに無頓着なほうなので、いつもマネージャーの言うことを聞くようにしています。出かけない時は、お風呂に入るのも2日に一回とかだし、本当に最低限って感じです。でも、ミュージシャンにとって清潔感は大事だと思うので、スタッフが気にかけてくれるのは本当にありがたいです。だって、あいつ風呂入ってないんや、と思うとロマンティックな歌詞とか入ってきませんよね。切なげな雰囲気出して弾き語りしてかっこよくきめてても、髪の毛ぺったりしてたり、爪汚かったりしたら「うわ…」となります。

ただ、ヒゲを伸ばすことに関しては評価が分かれるところです。だって、メタリカだとか、めっちゃヒゲ生えてるバンドもいます。あれは、ヒゲが生えてないとなりたたない音楽です。ヒゲがないと弱い。ロックバンドにしろ、ソロミュージシャンにしろ、やっている音楽の系統によって、ヒゲが許容されるされないがある。男性アイドルの方でもそうですよね。あってもいいとされている方とそうでない方がいる。そうなってくるとヒゲとは何なのかと考えさせられます。よくよく考えると、ヒゲには、野性味だったり、男らしさだったり、その人のヒューマニティが表れていると思います。

では、今の僕はどうなのかというと、まだヒゲが許容される地点には到達していないと思います。だから、マネージャーの指示通りにきちんとヒゲを剃ります。でも、これから変わる可能性もあると思っています。今、30歳ですから40歳くらいになったころに岡崎体育といえばヒゲ、という時代がくるかもしれない。子どもたちから「あのヒゲのおじさん」と呼ばれてEテレで音楽番組をやっているかもしれない。それは、今後の僕の活動次第、生き方次第です。期待していてください。

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※『anan』2020年7月1日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)