オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんが今回おすすめするのは、アップリンク・クラウドの「映画60 本〈以上〉見放題」です。

ミニシアター見放題よ!

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新型コロナ感染拡大による休業要請で、映画館も軒並み休館…。まさかこんな時代が来るとは思ってなかったわ~(泣)。つらひ。でも、つらいのはあたしよりも劇場よ。特にミニシアターと呼ばれる劇場は、インディペンデント作品や諸外国のアート系映画を主に上映してくれるありがたい存在。大手シネコンでは絶対にできないイベントや企画上映もたくさんやってくれている、サブカルチャーの情報発信地として機能しているわけ。そういうところほど、観客による収益に頼るところは大きく、休館の嵐の中、ほっといたら吹っ飛んでしまう危険すらあるわけ。ダメよダメダメ! それじゃあかん!

ということで、今回は渋谷などで映画館運営、それに独自のラインナップを配給するアップリンクを紹介するわ。なぜかって? アップリンクがなかったら、絶対に日本では観られなかった作品もたくさんあるからよ! ’80年代からアップリンクは配給会社としてたくさんのサブカル好きにはたまらぬ映画たちを世に送り出してきたの。自社配給作はもちろん、他の劇場ではなかなか陽の当たらなかった作品を積極的に上映してくれたのが、渋谷と吉祥寺にある映画館アップリンクね。予定通りだったら、この4月からは京都にもオープンする…はずだったんだけど、この騒ぎで開業延期に(泣)。

日本のカルチャー自体が危機に陥っている今、アップリンクの取り組みを紹介したいのよ。それが「アップリンク・クラウド」。要は、映像配信サービスね。アップリンク配給作を中心に60作品以上が登録されていて、そのなかには4月24日から公開予定だった『ホドロフスキーのサイコマジック』も。1作品から観ることもできるし、今ならまとめてまるっと60作品以上見放題のプランも。他にも期間限定配信の作品があったり、世界中の映画監督に影響を与えたセルゲイ・パラジャーノフ監督の作品4作品パックなんてのもあるの。1作品観るだけでも、ぶっちゃけDVD買うよりもずっとお得だし、なんなら60作品以上見放題パックなら出血大特価くらいの爆安。

豊富なラインナップのなかで迷ったら、グザヴィエ・ドラン監督作(『わたしはロランス』など)や、新作も観られるホドロフスキー監督作あたりからどうかしら。あたし個人的には劇場でロングランした『カランコエの花』や、ブレイク前のダニエル・クレイグが全裸披露の『愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』なんか、もはやお宝級。ぜひお試しを!

アップリンク・クラウド 見放題パック2980円(税込み。購入より3か月間視聴可能)配信ページ https://www.uplink.co.jp/cloud/features/2311/ 寄付込みページ https://uplink-co.square.site/
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『わたしはロランス』

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ドラン監督の代表作ともいえるラブストーリー。男性だったロランスが恋人の女性に「女性になりたい」と告げ、性を変えても深い情でつながるという感動作。これでドランのファンになったという人も多いわよ。

『エンドレス・ポエトリー』

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チリの巨匠監督ホドロフスキー、2016年の作品。彼自身の自伝映画で、前作『リアリティのダンス』の続編。サンティアゴで花開いた芸術家としての彼を映し出す。素晴らしき映像体験になるわよ~。

※『anan』2020年5月27日号より。文・よしひろまさみち(オネエ系映画ライター)

(by anan編集部)

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